ゲキサカ 5/25(木) 9:02

[5.24 U-20W杯グループC第2節 日本 1-2 コロンビア ラプラタ]

 試合後、その目には涙が光っていた。1-2で迎えた後半35分、MF松木玖生(FC東京)はPKで渾身の左足シュート。しかしクロスバーを直撃し、勝ち点獲得の好機を逃した。「もっと平常心に、コースを狙えばよかった」と語りつつ「でも、自分の中で真ん中に強いボールという風に決めていたので、次は絶対に決めたいです」と雪辱を誓った。

 U-20日本代表のキャプテンとしてチームを支える存在は、第1戦のセネガル戦ではゴールという最高の形で勝利に貢献した。同グループの勝敗の結果により、日本は第2戦で勝利すれば決勝トーナメント進出が決定という状況。前半30分にセットプレーからMF山根陸(横浜FM)が先制ゴールを奪ったが、後半からは劣勢を強いられて2失点を喫した。

 だが、1-2で迎えた後半35分に相手のハンドでPKを獲得した。アディショナルタイムを含めれば、再逆転も可能な時間帯。キッカーは松木。渾身の左足シュートは、クロスバーを直撃する。あまりの勢いだったため、ボールは大きく跳ね返っていった。その後もチャンスを作った日本だが、1-2で試合終了。コロンビアはグループ突破を決め、日本は最終節にその可能性を引き継ぐ形となった。

 それでも、次節のイスラエル戦で勝利すれば、グループ突破を自力で決めることができる。松木は「もちろん、次はもう勝ちしか求めていない」と強調。それは自らが招いた現状ゆえだ。「きつい状況に自分が追い込んだので、自分自身がしっかりと結果を残していきたいと思います」と力を込めた。

 囲み取材を終えると、「申し訳ないです」とポツリ。感情を漏らさないように息を整えつつ、静かにその場を去っていった。

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