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【MLB】今季5敗目の藤浪晋太郎に批判の嵐「排除する時」「イガワの悪夢再来」


 アスレチックス・藤浪晋太郎投手(29)に現地ファンの怒りも我慢の限界に達しつつあるようだ。17日(日本時間18日)の敵地ダイヤモンドバックス戦で2/3イニングを20球、1安打2四球2失点。チームは3―5で敗れ、自身も今季5敗目を喫した。

 この日は同点の8回二死二、三塁から3番手で登板。4番ウォーカーを空振り三振に仕留めてピンチをしのいだが、回またぎとなった9回は先頭の5番グリエルにフルカウントから左翼への二塁打を浴びた。一死後に7番フレッチャーを申告敬遠で歩かせると〝悪グセ〟が顔をのぞかせ、続く8番リベラに対してはストライクが1球も入らずストレートの四球。

 一死満塁の大ピンチを作ったままマウンドを降り、バトンを継いだ4番手右腕のマルティネスが犠飛、中前適時打を許して藤浪に失点2が記録された。

 藤浪は前日16日の敵地ダイヤモンドバックス戦でも7回から1イニング1/3を投げたものの4安打2失点と不安定な投球を見せていた。MLB移籍後初の連投でリリーフ転向後初めて同点の場面での起用となったが、またしても結果を残せなかった。


 これで今季成績は13試合登板で1勝5敗、防御率12・62、WHIP(1投球回あたりで何人の走者を出したかを表す数値)も2・14。WHIPは1・60以上の数値が「非常に悪い」とされるだけに2点台は「絶望的」と評していいだろう。

 開幕ローテーションに名を連ねたものの試合を壊し続けて先発失格のらく印を押され、ブルペン要員へ配置転換されて以降も好不調の波が相変わらず激しい。17日現在でチーム防御率7・13、勝ち星も僅か10勝どまりといずれもMLB全30球団中で最下位に沈むアスレチックスの足を引っ張る存在になってしまっている。

 SNSでは現地ファンの批判が容赦なく飛び交っている。

 ツイッターでもアスレチックスのファンが「フジナミはストライクの投げ方を知らない」「フジナミを排除する時がきた。もう二度と彼のピッチングを見たくない。彼は毎回失点しているだけだ…」「シンタロウ・フジナミはMLBのピッチャーじゃない」「フジナミがオークランドのアクティブ・ロースターにいるなんて信じられない」などと厳しい言葉を向けており、その勢いは日々激しさを増す一方だ。


 藤浪は1年325万ドル(約4億4000万円)でチーム5番目の高額年俸となっている。こうした背景から2006年12月にヤンキースと5年2000万ドル(約27億5000万円)プラス出来高の破格契約を締結しながら大半をマイナーで過ごし、メジャー通算2勝どまりに終わった井川慶氏(元阪神、オリックス)を引き合いに出すMLB関係者もいるほどで「同じタイガース出身のイガワとフジナミの〝ギャンブル・ピッチング〟は遜色ない。あの時の悪夢がまるで再来したかのようだ」との指摘まで飛び出しているのが現状だ。

 果たして藤浪はこのバッシングを封じ込められるような〝奇跡〟を引き起こせるのだろうか。