ウルグアイサッカー協会(AUF)は15日、マルセロ・ビエルサ氏が同国代表の新監督に就任したことを発表した。

 移籍市場に精通するジャーナリストのファブリツィオ・ロマーノ氏によると、契約期間は2026年に北中米3カ国で共催されるFIFAワールドカップ2026終了までとなっているようだ。

 FIFAワールドカップカタール2022南米予選で苦戦を強いられたウルグアイ代表は、一昨年11月に15年間に渡る長期政権を築いていたオスカル・タバレス元監督を解任。同年12月に就任したディエゴ・アロンソ前監督の下で巻き返しに成功し、本大会の出場権を獲得した。しかし、迎えた本大会ではグループステージで3位に終わり、早期敗退の憂き目に。大会後、D・アロンソ前監督の退任が発表された。

 AUFは後任探しに着手したものの、なかなか新指揮官は決定せず。3月に行われた2つの国際親善試合では、U−20ウルグアイ代表のマルセロ・ブロリ監督が暫定的に指揮を執っていた。その後、9月に開幕するFIFAワールドカップ南米予選に向けて、ビエルサ氏の招へいに動いていることが発覚。そしてこの度、同氏の代表監督就任が正式発表された。

 現在67歳のビエルサ氏は、“エル・ロコ”(スペイン語で狂人)の異名を持つ稀代の戦術家として知られている。1980年の現役引退後に指導者に転身し、アスレティック・ビルバオ、マルセイユ、ラツィオ、リールなど世界各国のクラブで監督を歴任。また、1998年から2004年にかけてアルゼンチン代表、2007年から2011年にかけてチリ代表を率い、2度のFIFAワールドカップを経験した。

 2018年夏からはリーズを指揮。2019−20シーズンにEFLチャンピオンシップ(英2部)を制し、チームをトップリーグ昇格に導くと、17シーズンぶりのプレミアリーグ参戦となった20−21シーズンは勝ち点「59」を獲得して9位フィニッシュを果たした。しかし、翌21−22シーズンは開幕から低迷し、昨年2月に解任の憂き目に遭った。

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