名古屋グランパスは17日、豊田市火災予防条例を違反していたことを発表した。

クラブの発表によると、今シーズンの第2節の京都サンガF.C.戦と第5節のFC東京戦で、違反していたことが判明。クラブが許可を出しチケットを販売していたSスタンド2F前段ブロック33列目後方の通路を立ち見席(76席)が対象となった。

名古屋によると、「Sスタンド2F前段ブロックは、大旗使用ができ、かつ横断幕掲出もできる1Fホームエリアとの緩衝帯として計画しており、緩衝帯を構成する柵の強度を上げる目的で、33列目の後方にて柵を施工し、33列目の後方通路を大旗も使用できる立ち見席とした」と経緯を説明。ただ、「豊田市火災予防条例 第50条第2号」、客席内の避難通路に客を収容しないことというものを違反することとなった。

いずれも豊田スタジアムでの開催となった試合だが、Sスタンドの運用変更に伴い、名古屋グランパスでは、観客席や試合運営ルール全体の再チェックを実施。Sスタンド2F前段ブロック33列目後方の通路立ち見席が豊田市火災予防条例に抵触する可能性のあることを確認し、4月13日に豊田市消防本部に対して立ち見席の運用等詳細を報告したという。

その結果、避難通路上での立ち見席の設置が条例違反となる見解をもらったとのこと。再発防止の指導を受け、14日にJリーグへと報告したという。

Sスタンドはアウェイサポーターがゴール裏に陣取るところでもあり、名古屋は「該当エリアでご観戦いただいた方を含む京都サンガF.C.のファン・サポーターの皆さま、FC東京のファン・サポーターの皆さまには、大変なご迷惑をおかけいたしましたことを深くお詫び申し上げます」と謝罪。「名古屋グランパスとしましては、このたびの豊田市火災予防条例への違反を大変重く受け止めております。あらためて試合運営におけるルール設定時の関係各所への確認プロセスを見直し、再発防止の徹底に努めてまいります」としている。

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