<ラグビー・リーグワン1部:花園34-33神戸>◇第15節◇14日◇東大阪市花園ラグビー場

花園近鉄ライナーズが、ラスト1プレーの逆転劇で今季初勝利を挙げた。

6点差で迎えた終了間際。ゴール前5メートルのラインアウトからモールを押し込んで、フッカー樫本敦がトライして1点差。その直後に
ラスト1プレーを告げるホーンが鳴った。ゴールも決まって逆転に成功。花園のナイター、集まった約5000人が総立ちになった。

一時23点差をひっくり返した。

3-26と神戸リードで迎えた後半開始直後。中央付近のスクラムで、花園のFW陣が神戸を圧倒し反則を奪った。

すると、神戸SH中嶋大希がボールを抱えたまましばらく離さず。花園ボールのため、花園の元オーストラリア代表SHウィル・ゲニアが
ボールを渡すよう求めたが、それでも離さなかったため、ゲニアが中嶋の襟元をつかむようなしぐさを見せた。これに中嶋が激怒し、
やり返すと、両軍入り交じって乱闘になった。

会場の一気にヒートアップ。この乱闘で結束を強めた花園は、直後に日本代表CTBフィフィタが反撃のトライ。勢いに乗り、後半9分にも
WTB南藤辰馬が飛び込み、ゴールも決まって9点差に迫った。

同14分には中央付近の神戸ボールのラインアウトを、SHゲニアが奪い取り、一気に敵陣深くへ。それを起点に、フィフィタが再びトライを奪い、
ゴールも決まって24-26と2点差。PGでついに勝ち越しに成功した。

その後、再び神戸にトライを許すも、終了間際にひっくり返した。

開幕から続いた連敗は14でストップ。既に入れ替え戦出場が決まっている花園だが、残留へ、大きな自信をつかんだ。

神戸は屈辱の10敗目。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5803d0fc7b102b25d73714e07ef91df62582aa75