《もろとも》暴露をやめたガーシー容疑者、開催した「好きな漫画」おしゃべり企画でファンの心ワシ掴みに


暴力行為等処罰法違反(常習的脅迫)容疑などで逮捕状が出ている「ガーシー」こと東谷義和容疑者(51)。

警視庁は「ツイキャス」や「TikTok」の運営会社に対して東谷容疑者のアカウント凍結を要請したとの報道もあり、状況は刻一刻と変化している。


3月24日には警視庁が親族の住む兵庫県伊丹市のマンションを家宅捜索し、東谷容疑者がライブ配信で「頼むからオカンは勘弁してください」と涙ながらに訴えたことが話題になった。
愛する母親を巻き込む事態となり、彼は大きな判断を下していた。オンラインサロン「GASYLE(ガシル)」の会員が証言する。

「ガーシーは3月30日の配信で、実質的な“暴露系YouTuber引退”とも取れる発言をしました。今後は有名人の暴露ではなく、ファンの相談に乗ったり、ドバイのおいしいお店情報など“ポジティブな発信”をしていくそうです。暴露を期待するファンに向けて『GASYLEを退会していい』とまで言っていました」


では東谷容疑者は現在、動画で何を語っているのか。
「GASYLE」公式Twitterアカウントは4月3日、テーマは〈好きな漫画、アニメ〉として、Zoomでトーク企画に参加するファンを募集していた。前出の「GASYLE」会員は、この企画の動画を視聴したという。

「大の漫画好きを名乗るだけあって、『水滸伝』や『有閑倶楽部』、『ましろのおと』など幅広い作品に詳しい。ファンが作品名を挙げると、ガーシーは『俺と合うかも』や『めちゃめちゃオモロイやんな』などと返し、上手く話題をふくらませていました。話し下手な人もいましたが、全員に順番が来るように巧みにトークを回していましたよ。
若い人が集まると予想していましたが、50代の参加者もいたのが意外でした。ガーシーとおそろいのキャップをかぶっていた熱い女性ファンは、なんと『息子の猛反対を振り切ってドバイに行き、ガーシーとオフ会をした』という逸話の持ち主でした。みんなガーシーとおしゃべりできて楽しそうでした」


数々の有名人の心を掴んだ東谷容疑者のトーク術は、暴露以外でも発揮されている。

「ガーシーはコメント常連の名前をかなり覚えています。スパチャ(投げ銭機能のこと)を送ったファンにコメントを返したときは、『(あなたのことを)覚えてるよ!』など相手がうれしくなるようなセリフを自然と言っていて、彼が暴露をやめても残るファンはいそうだなと感じました」(前出の「GASYLE」会員)

とはいえ東谷容疑者は国際手配されかねない身だ。
そうした人物のオンラインサロンの会費を支払ったり、配信されている動画に投げ銭をすることは、“逃走を金銭的に手助けしている”として法的な責任が問われないのかと危惧する声もネット上にある。


東京地検特捜部副部長などを務めた元検事で弁護士の若狭勝氏が解説する。

「社長が罪を犯して逮捕された会社があるとして、その取引先まで罪に問われることはありません。初めから社長の逃走や証拠隠滅を助ける意図で金銭を渡したなら別ですが、単に売買のやり取りをしただけなら普通の経済活動の一環です。
同じことがガーシーさんの場合にも言えます。『動画がおもしろい』という理由で投げ銭をしたり、オンラインサロンの会費を支払っているのであれば、道義的な問題はあるでしょうが、それだけで犯人隠避罪には該当しません。重要なのは、お金を渡す“意図”です」

ファンとの平和なやりとりが、“お尋ね者”である東谷容疑者の心を癒やすのか。


https://news.yahoo.co.jp/articles/a949d37130ae9c3255193557d5d3ab7f06d13681?page=1