かつては悪童のようにみなされてきたバルセロナのFWウスマン・デンベレが、現在はチームの模範的存在として扱われているという。スペイン『マルカ』が報じた。

寝不足による遅刻の常習犯で、不摂生がたたって負傷を繰り返し、悪童のレッテルを貼られていたデンベレ。しかし現在の彼は、そうしたやさぐれたイメージとはまったくかけ離れた姿に変貌を遂げたようだ。

先に行われたラ・リーガのクラシコでは負傷離脱中のためにスタンドから試合を観戦し、終了後にピッチに入って白星を挙げたチームメートを祝福し、自らも歓喜していたデンベレ。バルセロナや仲間への熱い思いをうかがわせた場面だったが、フランス代表FWは現在、バルセロナでモチベーション、自信、幸せを手にして、充実した日々を過ごしているという。

そうなったきっかけは、やはりチャビ・エルナンデス監督の存在にあるようだ。公の場で事ある毎にデンベレへの称賛の言葉を口にしているチャビ監督だが、選手本人とも頻繁に話し合いの場を持ち、信頼の気持ちを伝えているそう。同様に、デンベレはチームメートからも称賛の言葉を聞くことが多くなり、彼らとの絆も深めているとのことだ。

左足の怪我で戦線離脱中のデンベレは、コパ・デル・レイのクラシコ欠場がほぼ確実となっている。しかしながら選手本人は、クラシコに間に合うかどうかに関係なく、チームの力になるために早期復帰を目指しており、練習で懸命に汗を流している様子。休みの日にさえ自主的に練習に取り組む、模範のような態度を見せているそうだ。

なおバルセロナとデンベレの契約は2024年までとなっているが、クラブ側は非公式ながら契約を延長する意思を選手に伝えているとのこと。これに対してデンベレ本人は、心穏やかに、とにかくバルセロナでプレーしていくことだけに集中しているようだ。

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