https://hochi.news/articles/20230325-OHT1T51139.html
◆国際親善試合 Ｕ―２２日本代表 ２―２ Ｕ―２２ドイツ代表（２４日、ドイツ・フランクフルト）
２４年パリ五輪を目指すＵ―２２日本代表は、敵地でドイツ代表と２―２で引き分けた。０―１の前半４２分にＦＷ佐藤恵允（明大）が、さらに後半１分にＦＷ細谷真大（柏）が得点を挙げた。同４分に同点に追いつかれた。
佐藤が左サイドで存在感を見せた。球際の強さを生かし、屈強な相手に引けを取らずチャンスメイク。０―１の前半４２分、左ＣＫからニアでＤＦ西尾隆矢がフリックすると、ファーサイドで頭を合わせて同点ゴールを決めた。後半開始２０秒では、西尾のキックオフを相手ＤＦが処理ミス。「後半の入りで相手のサイドバックが変わって入り悪いなってのは感じていて狙った」とこぼれ球をすかさず奪うと、ゴール前へパスを送り、細谷のゴールをお膳立てした。
１得点１アシストと大きな結果を残し、「きつい時間はあると理解していたので、耐えて自分たちの時間に持ってくることは共通意識としてあった。スタメンで結果を残せたのは良かった」。また、守備面でも力強いプレーが見られ、「フィジカルは自分の武器としているもの。相手がドイツであろうと負けたくなかった、日本人だからとかそういうのは嫌いなので。及第点」と一定の手応えをつかんだ。ただやはり「取った後にすぐ失点したのはダメ」と勝ちきれないことへの悔しさがにじんだ。
チーム発足後、大学生では唯一継続的に招集されている佐藤だが、今回は追加招集。「悔しい気持ちが一番だけど、呼ばれたら追加招集とかは関係ない。やってやるぞという思いが強い」と話していた。昨年末から続く足首のけがの影響もあり、今月上旬の大学選抜のデンソー杯でも思うようなパフォーマンスが出せていなかったが、徐々に調子は上がってきている。それでも「自分はＦＷ。もっと攻撃で良さを出さないといけない」と満足はしない。２７日（日本時間２８日午前２時）のベルギー戦では、勝利をつかみ取る覚悟だ。
