https://biz-journal.jp/2023/02/post_333841.html

Netflix、hulu、アマゾンプライム・ビデオ、ディズニー+、U-NEXT、GyaO!(3月末にサービス終了)など、各社が熾烈なシェア争いを展開しているサブスクリプション型の動画配信サービス。それぞれが数万本規模の視聴可能な作品数を揃えているが、その膨大な作品の中には「誰が観てるんだろう」と言いたくなるものが無数にある。運営側もそこまで視聴を期待していないというか、数合わせとしか思ってないのかもしれない。
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結果的に、さまざまな映画が簡単に観られるようになった。しかし、それらが沈殿してしまって話題にもならないのは、かつてのような「映画マニア」が激減してしまったことにあると、吉田氏は指摘する。
「かつてはB級映画を取り上げる映画雑誌も多く、サークル活動的にマイナーな映画を愛でるマニアもたくさんいました。しかし、そんな世代は50代を過ぎて元気もなくなってしまったし、若い世代は流行のコンテンツを見るのに精一杯で、古くてつまらない映画を楽しむような余裕はない。作品数が爆発的に増えてしまったので、それを掘る人も、分類して解説する人も少ない。ゴミ映画が本当の意味でのゴミとなってしまっているんです」

それならば、ここでわずかでもゴミ拾いをしてみたい。最後に、アマゾンプライムで観ることができる沈殿作品をいくつか紹介してみよう。

●シェラ・デ・コブレの幽霊(1964年)

 「世界一怖い映画」として伝説的な一本。劇場未公開作で、日本ではテレビ放送はあったものの、長らく幻の作品といわれていた。現在、フィルムは世界で2本しか確認されていない。そんな貴重作が、なぜかアマゾンプライム・ビデオで観ることができる。吉田氏も「この作品が観られるとは驚いた。絶対に見てほしい」とプッシュ。

●金星怪獣の襲撃 新・原始惑星への旅(1968年)

ソ連製作の映画『火を噴く惑星』(1962年)の版権をB級映画の帝王と呼ばれたロジャー・コーマンが取得。その後、二度の改変が加えられたのが今作である。一度目の改編作は『ゴッドファーザー』『地獄の黙示録」などで知られるフランシス・F・コッポラが編集し、追加シーンを加えた『原始惑星への旅』。

二度目の今作は『ペーパームーン』などで知られるピーター・ボグダノヴィッチが編集を行った。舞台は金星で、セクシーな女性や怪獣が登場するが、画質が非常に荒く、特撮も同年に公開された『2001年宇宙の旅』と比べればかなり見劣りする。しかし、それが味わい深いとさえ思えてくる一作なので、ぜひ視聴してほしい。

●子どものための花と漫画(2019年)

子ども向けのアニメで、色や形、数字を学ぶのに役立つ、という触れ込みで放送されているシリーズ作品。1話3分ほどだが、ボーリングのピンで色を覚える、車で色を覚えるなどのテーマで、ひたすら短調な絵が続く。提供は「SeeZis Media」という会社で、ネットで調べてみるとチェコのプラハにあるマーケティング企業とのこと。本当にこの会社が関わっているのかはわからないが、作風などを見る限り、外国製であることは間違いない。

 「誰が見るんだ」と思ったが、アマゾンプライム・ビデオ内のレビューでは「意味不明な動画 子どもはなぜか興味深そうに見てた」「大人の私はよくわからないが、子どもには惹きつけられるなにかがあるらしく、夢中で見てた」などと報告がされている。ちなみに、これまた謎にシーズン2まであるので、隠れたヒット作なのかもしれない。

●中支那鉄道 建設の記録(1937年頃)
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●シャーケンシュタイン(2016年)
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