ELLE 1/31(火) 21:30

先週、第95回のアカデミー賞のノミネーションが発表された。主演女優賞の候補になったのはケイト・ブランシェット(『TAR/ター』)、ミシェル・ヨー(『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』)、アナ・デ・アルマス(『ブロンド』)、ミシェル・ウィリアムズ(『フェイブルマンズ』)、アンドレア・ライズボロー(『To Leslie(原題)』)。最後のアンドレアのノミネートが物議を醸している。

映画『To Leslie(原題)』は実話に基づいて作られたインディーズ映画。宝くじに当選するがあっという間に使い果たしどん底の生活を送っていたシングルマザーが、人生を立て直そうとする姿を描いている。いわゆるハリウッドの大作ではない。アンドレアの名前はアカデミー賞の前哨戦といわれるゴールデン・グローブ賞や英国アカデミー賞(BAFTA)、全米映画俳優組合(SAG)賞の候補者リストになかったことから、今年のアカデミー賞の大きなサプライズとして注目を集めた。

しかしノミネーション発表後、アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが声明を出しノミネーションを獲得するためのキャンペーンが規則に従っていたか調査することを明らかにした。「私たちは今年の候補者をめぐるキャンペーンの手順を調査しガイドラインに違反していないかを確認する。それと同時にSNSとデジタルコミュニケーションの新時代にガイドラインの変更が必要かどうかを判断するために見直しを行なっている」。アカデミーは名前を挙げていないがアンドレアのノミネーションを指していると報じられている。

オスカーの候補者や候補作品はアカデミー会員たちによる投票で選ばれる。ノミネーション入りを果たすために映画会社は資金をつぎ込んでキャンペーン、つまり会員に対する売り込み活動をする。この作品はインディーズ作品であり、大々的なキャンペーンをする予算がない。そこでアンドレアや監督のマイケル・モリス、彼の妻で俳優のメアリー・マコーマックらが会員に個人的に売り込んだ。雑誌『バラエティ』の報道によると彼女たちはメールや電話で直接連絡をとり、作品を見て欲しいとプッシュした。その結果シャーリーズ・セロンやグウィネス・パルトロウ、デミ・ムーア、エドワード・ノートンが上映会を開催。ジェーン・フォンダ、ローラ・ダーン、ジーナ・デイヴィスらがSNSに絶賛するコメントを投稿した。これが会員たちの票を集める上で大きく一役買ったと見られている。ちなみにケイト・ブランシェットはSNSを公開していないが、今月中旬に開催されたクリティクス・チョイス・アワードで主演女優賞を受賞したとき、スピーチの中でアンドレアの演技を称賛した。

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