1/26(木) 9:06配信 日刊ゲンダイDIGITAL

 昨季、史上最年少で三冠王を獲得、日本人最多の56本塁打を放ったヤクルトの村上宗隆(22)がオフも大活躍である。

 昨年12月の契約更改で3年18億円の大型契約を結ぶと、年末の紅白歌合戦で審査員を務め、富士フイルムの『チェキ』のCMで人気俳優の広瀬すずと共演した。

 年が明けても自主トレと並行して、25日は新CM記者会見が行われるなど、積極的にメディアへ露出している村上は、3月のWBCで侍ジャパンの4番候補として大きな期待を寄せられている。25年オフのメジャー挑戦も視野に入れており、活躍次第ではさらに米球界の評価が上がるだろう。

 今回のWBCはこの村上に加え、ダルビッシュ有(パドレス)や大谷翔平(エンゼルス)らメジャーリーガーの代表招集が決定。大会前から盛り上がりを見せる中、日刊ゲンダイが昨年12月に報じた通り、日本戦の中継に関して、アマゾンの動画配信サービス「プライム・ビデオ」が全試合をライブ配信することがこの日、発表された。本番の試合だけでなく、3月4日(中日戦)と同7日(オリックス戦)に行われる強化試合を独占ライブ配信するというのだが、放送関係者は苦笑いを浮かべてこう言う。

「WBCの放映権を持つTBSとテレビ朝日は、数十億円規模の放映権料を払い、赤字覚悟でやっている。サッカーのワールドカップや格闘技イベントなどと同様、資金力豊富なネット媒体が進出してくれば、放映権料はますます高騰します。民放各局はテレビ離れ、広告離れで苦戦を強いられており、お金の面ではもはやネット媒体に太刀打ちできない。村上選手は今後もWBCに出場し続けるでしょうが、民放の地上波中継は今大会が見納めになるかもしれません」

 昨年6月に行われた格闘技の那須川天心-武尊戦はABEMAでのPPV(ペイ・パー・ビュ)で独占配信され、ABEMAによると契約件数は50万件超で、25億円以上を売り上げたという。

 WBCがテレビから消える日は近そうだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/255ceab6c8ef02934f73904cecf7f34400455193