人足の日当の基準は

さて、江戸入りの時は、大名行列を華やかに見せようと人数が増員されるのが普通でし た。そのため、人足の需要は高かったといえます。
ただ、『大名行列の秘密』によると、ある基準で日当が違うことに気がつきます。では、 人足たちに対して支払われる日当は、何の違いによって高低差がつくのでしょうか?
文政12年(1829年)のデータがありまして、「駕籠かき」の日当で見ていきます。

身長が5尺8寸から6尺まで(174cm~180cm)の者は銀10匁ぐらい

身長が5尺6寸5分から5尺8寸(170cm~174cm)の者は銀7匁5分が上限

身長が5尺5寸5分から5尺6寸5分(167cm~170cm)の者は銀5匁5分が上限

身長が5尺5寸5分以下(167cm以下)の者は銀2匁5分が上限ということでした。