0001めっちゃブギー ★
2023/01/23(月) 16:50:21.12ID:gMNivyEk9昼夜とも、注目は義太夫狂言。第1部「双蝶々曲輪日記(ふたつちょうちょうくるわにっき) 引窓」では、図らずも人をあやめ、追われる身の濡髪長五郎(中村橋之助)が立派。人目をしのび、母お幸(上村吉弥)に会おうとするが、血のつながらない弟、南与兵衛(中村隼人)と、その女房お早(坂東新悟)という血縁を超えた家族が、互いを思いやる様が、しみじみと胸に迫る。
隼人は線が太くなり、片岡仁左衛門の教えを誠実に守る姿勢も好ましい。町人であり、役人でもある立場の葛藤もにじませた。その夫と姑の苦衷を察するお早役の新悟も、家族の言葉に細やかに反応する繊細な芝居。もともと声がよく、たおやかな雰囲気の女形だが、廓出身の粋な空気がのぞいた。
後半、息子の髪をそって逃そうとする、お幸と濡髪のやり取りには、泣かされた。2人の息子の間で千々に乱れる親心を、吉弥がじっくり見せ、橋之助が涙をこぼしての熱演で応えた。続く「男女(めおと)道成寺」は、坂東巳之助と新悟がそれぞれ立役(男役)と女形の白拍子で、華やかな連れ舞。
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https://www.sankei.com/article/20230123-IBO65573ZBK2TOJ3PSLXIGTWEY/