スポニチ 2023年1月1日 12:20
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2023/01/01/kiji/20230101s00044000284000c.html

高校3冠を目指す報徳学園(兵庫)は、26―0で国学院久我山(東京第1)に勝利し準々決勝に駒を進めた。完封勝利は、同校にとって97回大会の富山第一戦(105―0)以来、5大会ぶりとなった。

史上4校目となる3冠を目指し、高校日本代表候補8人を擁するタレント軍団。まずは前半11分に今大会初先発の高校日本代表候補CTB炭竈柚斗(3年)が守備網を突破し、倒れそうになりながらも立ち上がり、そのまま相手選手を引きずったままトライを奪う。ここから勢いに乗ってチームは計4トライ。炭竈は豪快なボールキャリーを何度も見せて勝利に貢献した。

岐阜県出身で、父が関商工などでラグビーをしていたころもあり、幼稚園の年中からラグビーを始めた炭竈。小学校6年時にはレスリングにも打ち込み「タックルの低さに生かされています」。徐々に頭角を現し、複数の選択肢があった中で「自由なラグビーができる」と報徳学園の門をたたいた。

1メートル74、95キロのサイズで、チーム一の大食漢。1回戦は先発落ちだったものの「悔しさはあったけど、切り替えてやりました」と振り返る。バックス陣の突破役が、3冠を目指すチームを支える。