◆ 巨人で今季24本塁打 吉井理人新監督のもと、5位からの巻き返しを狙うロッテ。

オフは日本球界を知る助っ人の補強が目立ち、巨人でプレーしたC.C.メルセデス投手とグレゴリー・ポランコ選手を獲得した。

今季のロッテはチーム打率.231と97本塁打がリーグ5位、
長打率.342はリーグワーストと貧打に苦しんだだけに、特にポランコにかかる期待は大きくなる。

打率.240と確実性に欠き、また外野守備でもたつくシーンが目についたものの、138試合に出場して24本塁打を放ったそのパワーは魅力的。

ロッテでは指名打者での起用が見込まれ、守備の負担がなくなることで、
持ち前の打力をより発揮することができれば、さらなる成績向上も見込めるだろう。

今オフのメルセデスやポランコのように、ロッテといえばNPBの他球団でプレーしていた外国人選手を迎え入れることがこれまでも多かった。

思えば今季プレーしていた外国人選手を見ても、エンニー・ロメロは元中日、ブランドン・レアードも元日本ハムと日本の他球団でプレーした履歴を持つ選手が在籍していた。

◆ レアードは移籍1年目から30本の大台超え

楽天が新規参入した2005年以降で見ても、
フリオ・ズレータ(元ソフトバンク)、ホセ・オーティズ(元オリックス)、ホセ・カスティーヨ(元横浜)、ジョシュ・ホワイトセル(元ヤクルト)、
クレイグ・ブラゼル(元西武ほか)、ウィリー・モー・ペーニャ(元ソフトバンクほか)、そしてレアードと、NPBの他球団でプレーした経験がある外国人野手を7人も獲得している(シーズン途中加入も含む)。

7人のうち、移籍初年度に30本塁打の大台をクリアしたのはレアードだけ。

しかし、ズレータ(77試合/15本)やペーニャ(70試合/15本)、ブラゼル(62試合/11本)の3人は出場試合数が少ない中で2ケタ本塁打を記録しており、及第点の成績は残したと言っていい。
ホワイトセルも打率.309で9本塁打と2ケタ本塁打には届かなかったが、打率は3割超え。
オーティズとカスティーヨはやや苦しんだ部類に入るが、それでも打率は.260を超えており、まったくの期待外れというわけではなかった。
“大化け”した選手はいないかもしれないが、日本球界の経験があるため“大ハズレ”もない、というのがこれまでの印象。

ポランコもある程度の成績を残すことは期待できるだろう。
しかし、リーグ5位からの逆襲という意味では、可もなく不可もなくよりも大当たりがほしいところ。来季のロッテの浮沈は、ポランコの成績が大きなカギを握りそうだ。

2022/12/31(土) 17:00
https://news.yahoo.co.jp/articles/43fcfbc0caa105505475c6a45cadc5e26f7bfb21