12/31(土) 22:12配信

 大みそかの第73回NHK紅白歌合戦が31日、東京・渋谷のNHKホールで行われた。

 歌手の加山雄三(85)は、「特別企画」として参加した今回が人前で歌唱する最後のステージ。歴代最高齢の“若大将”は伸びやかな歌声を届けた。

 加山は今月9日に豪華客船「飛鳥2」の船上ライブを開催し、コンサート活動を引退。計18回目の出場となった今回が最後の紅白で、ファンの間で人気が高い「海 その愛」を熱唱。茅ケ崎の海で育った加山の原点ともいえる曲で「最後に歌うならこの歌」と決めていた。

 曲間には「音楽とともに歩んできて、幸せいっぱいです。本当にありがとうございます」と心からの言葉を述べた。

 紅白は1966年に「君といつまでも」で初出場し、今回が18度目。60年代から20年代まで7年代連続出場という記録も達成した。司会も3回務め、86年にはトップバッターだった少年隊の「仮面舞踏会」をうっかり「仮面ライダー!」と紹介するという“伝説”も残した。

 そんな思い出の紅白も今回が最後。2019年に脳梗塞(こうそく)、20年に小脳出血を発症しリハビリの日々が続くが、ラストステージを晴れやかな表情で締めくくった。

報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/9ee26ac344ef0a5f9ad54bee1f20c866429c77f5