キリンジの名曲『エイリアンズ』に投影される、2つの“あの頃の景色”─堀込泰行が語る
2022年12月16日 17:00 J-WAVE NEWS
https://news.j-wave.co.jp/2022/12/content-1106.html


堀込泰行が、キリンジの名曲『エイリアンズ』の歌詞制作について語った。

堀込が登場したのはJ-WAVEで放送中の新番組『BEFORE DAWN』(ナビゲーター:燃え殻)。ここでは12月13日(火)のオンエア内容をテキストで紹介する。

■燃え殻のドラマに出演した理由

(※中略)

■『エイリアンズ』の評価は「うれしいし不思議」

2000年リリースの『エイリアンズ』はアーティストのカバーやCM曲での使用、はたまたYouTubeで海外の人が歌った動画がアップされるなど幅広く愛される1曲だ。

燃え殻:ずっといろいろな人たちに愛される楽曲になっていくのはどう思いました?

堀込:もちろんファンの間では人気のある曲ではあったんですけど、テレビCMで流れたりしたことがひとつ大きいかなと思います。そこからまたあの曲がいろんな人に聴いてもらえるようになったっていうのはすごくうれしいし不思議な気持ちではありますよね。自分ではいいと信じているものが自分の想像よりももうちょっとたくさんの人にいいと思ってもらえてることが、それ以外の曲ではなかったので今もわりと不思議ですね。

燃え殻:カバーとかYouTubeとかで、シティポップというくくりであったりされていますが、聴いているほうも不思議だなと思って。

堀込:当時シティポップっていう気持ちで作ったわけではなくて、ロックバンドのあるバラードの1曲みたいなイメージで作りました。なのでサウンドとかもいわゆるシティポップとかAORと比べるとドラムなんかもロック寄りの音作りをしているんですけど、そういうマインドで作った曲ではあるんですよね。ただ、曲自体を聴いてみるとそれはシティポップとかAORのくくりに入れられるのはしょうがないなっていう作りにはなってるんですけど、今となってはどこに入ってもこの曲を選んでくれてありがとうみたいな気持ちではありますね。

燃え殻:いろいろな人たちがいろいろなところで聴いてくれてうれしいなって。

堀込:そうですね。

以前、燃え殻はNONA REEVESの西寺郷太と『エイリアンズ』の歌詞について語り合ったと伝える。

燃え殻:この歌詞は堀込さんの住んでいた場所とか見た景色とかが入ってると思うんだよね、って話を西寺さんがされていたんです。

堀込:高校生のときの付き合っていた彼女との、なんとなくお互い好きなんだけどうまく噛み合わないみたいな思い出がベースにはあるんですけど。埼玉県出身なんですけどバイパスとか大きい通りが走っているので、その辺の風景も影響してるし。

燃え殻:公団が出てきますね。

堀込:団地も確かに多かったんですよね。子どものときとか上京する前までの僕が見てきた景色と、『エイリアンズ』を書いていた頃に住んでいた中野の中野通りの端っこのほうに新井薬師ってところがあって、中野通りって交通量がまあまあ多いんだけど、新井薬師のほうになると夜中は車は通らなくて横断歩道の真ん中でずっと寝そべってもひかれないだろうなってくらい。

燃え殻:ええ(笑)!

堀込:それくらい静かで、その横が桜並木になっていてきれいな通りなんですけど、『エイリアンズ』を書いているときに、それは桜の時期じゃなかったけど深夜の緑の多い静かな中野通りを歩いてコンビニまでよくビールを買いに行ったりとかおでんを買いに行ったりとかしてたんですね。なのでその風景も入ってるという。思い出の風景とその書いている風景が混ざっているというか。そういう感じですかね。

(※以下略、全文は引用元サイトをご覧ください。)