サッカーのFIFAワールドカップ(W杯)カタール大会の決勝トーナメント1回戦は5日(日本時間6日未明)、日本代表が1-1からのPK戦の末にクロアチア代表に屈して今大会の敗退が決まった。

 冷静な試合運びで日本の悲願達成を阻んだクロアチア。前回大会最優秀選手のモドリッチが、この日も豊富な運動量と技術の高さでチームを支えた。

 ピッチのあらゆる場所に顔を出し、鋭い動き出しと、右足アウトサイドから繰り出すスルーパスなど熟練の技で攻撃の起点になった。43分に先制されても冷静さを失わず、同点に追いついた後の60分過ぎには、ペナルティーエリア手前から強烈なミドルシュートを放った。

 37歳のMFは、延長前半の99分までプレー。チームがPK戦の末に8強入りを決めると仲間と抱き合い、喜びを爆発させた。

 「なぜドイツとスペインを倒すことができたか分かる、(プレーの)質の高さを示していた」と日本をたたえる一方、「PK戦では、私たちの信念が上回ったと思う。クロアチアの方が勝ち進むのに値するチームだった」と言葉に力を込めた。ロシアではあと一歩届かなかった頂点を目指すチームの主将が、日本の前に立ちはだかった。(アルワクラ 矢萩雅人)

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