【阪神】湯浅京己が球団史上最高840%増
「大勢とセーブ王争いできたら」守護神起用方針へ決意


アツアツの大幅アップ!! 阪神湯浅京己投手(23)が11月30日、兵庫・西宮市内の球団事務所で契約交渉に臨み、NPB歴代3位、球団史上最高の昇給率となる840%増の4700万円と大幅昇給を勝ち取った。

4年目の今季「8回の男」としてフル回転し、最優秀中継ぎ賞を獲得。昨季までの登板数はわずか3試合だった右腕が、潜在能力を開花させ、ドリームをつかみ取った。(金額は推定)


湯浅の笑みが止まらない。
プロ初勝利のお祝いとして岩貞から贈られたというおろし立てのグレーのスーツを着用し、契約更改の会見に臨んだ右腕は、来季の年俸を問われ、「ご想像にお任せします」とニンマリ。

「(開幕前に)正直ここまでは想像していなかったです」と、本人も仰天の4200万円増の4700万円と大幅昇給をもぎ取った。
お決まりのフレーズを持ち出して懐は「アツアツです」と思わず白い歯がこぼれた。

840%アップはこれまで球団最高の18年桑原謙太朗の463%を大きく上回り、NPB史上でも3番目という破格の昇給率だ。
増額分の用途については「全然決めてはいないですけど、まずはずっと支えてもらっている両親に何かしてあげられればと思います」と親孝行を誓った。

4年目で潜在能力を開花させた。聖光学院時代は故障の影響もあり、3年夏の甲子園はベンチ外。
BC富山を経て、18年ドラフト6位で阪神に入団も腰のケガなどに苦しみ、昨季までは1軍登板はわずかに3試合だった。

150キロ超えの直球と宝刀フォークを武器に登板ごとに信頼を高め、独立リーグ出身の投手では史上初のタイトルとなる最優秀中継ぎ賞を獲得。
幾度の困難を乗り越え、自らの手で夢をつかみ取った。

今季印象に残る対戦については、7月1日の敵地中日戦で「A・マルティネスに打たれたホームランです」と即答した。今季唯一の被弾で敗戦投手となり「めちゃくちゃ悔しくて、あの試合からもう1つスイッチが入った」。
何度も映像を見返し、「狙われてても抑えられるボールを投げたい」と決意。そこから今季最終戦まで28試合連続無失点と圧倒的な投球をみせた。


来季は岡田監督が湯浅を守護神で起用する方針を示しており、「本当に任せていただけることになれば、自分の持っているものを出すだけだと思う。そのつもりでこのオフやっていけたら」と気合。

被本塁打0、防御率0点台、2年連続タイトルを目標に掲げ、「(巨人)大勢とセーブ王争いできたら」と闘志を燃やした。さらなる夢を胸にスター街道を突き進む。

https://news.yahoo.co.jp/articles/19e00f0aa3ffcbf6c1c7ebdf9abfdc710df87feb