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チーム5点目のゴールを決めたスペインのガビ(9)。手前はGKナバス(C)ゲッティ=共同

スペインがコスタリカを7-0のフルボッコ! 一方的展開に両国で話題になる「1561」のナゾ
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20221124-00000012-nkgendai-socc

「虐殺した」と見出しを打つ海外メディアもあった。

 日本が大金星を挙げたドイツ戦後、日本時間24日午前1時にキックオフされた同組のスペインーコスタリカ戦のことだ。

 序盤からスペインが一方的に攻め、前半だけで3得点。後半でさらに3点を加えると、息の根を止めんばかりにアディショナルタイムでもう1点を追加。結果的にボール支配率82%、シュート17本、パス1060本の計7得点と驚異的なパフォーマンスを見せた。対するコスタリカはシュート1本すら放てず試合を終えただけに、日本のみならず世界中から同情の声が上がっている。

 この一方的な展開に、両国民の間では「1561」という数字が話題になっている。中米に位置するコスタリカの公用語がスペイン語であるように、両国にはかつて植民地と宗主国という歴史がある。

 1502年にコロンブスがヨーロッパ人として初めてコスタリカに上陸。その後、スペインを含む列強による中米地峡征服が行われるのだが、特にコスタリカ人の胸に刻まれているのは1561年だ。スペインが最初の内陸部探検を行い、多くの入植者を連れて上陸。同年から1821年まで植民地化したからだ。

 スペインがコスタリカを徹底的に打ち負かしたことでこれを想起した向きが多く、ツイッターでは「1561年以来、スペインはコスタリカをこれほどひどく扱ったことはない」「スペインのチームが最後に1000本のパスを完了したのは、1561年に1005人の奴隷を購入した時でした」「まるで1561年のように虐待されている」「1561年のスペインのコスタリカ侵攻が、現在テレビで再放送されている」といった投稿が相次いでいる。

 コスタリカにとって屈辱的なこの試合は、日本には追い風になる。27日に日本がコスタリカに、スペインがドイツに勝利すれば、日本は12月1日に行われるスペインとの第3戦を待たずして決勝トーナメント進出が決まる。

 この敗戦がコスタリカの発奮材料にならなければいいが……。