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新日本プロレスとスターダムの合同興行「Histric X―оver」(20日、有明アリーナ)で、グレート―O―カーンが〝魔界の住人〟グレート・ムタに処されて
笑止千万の大醜態をさらした。

オーカーンはこの日、ジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレと組んでムタ、オカダ・カズチカ、矢野通組と対戦。来年1月22日大会で姿を消すことが決まっている
ムタの新日本ラストマッチの相手を務めた。

レスラーとしての実力、知名度、貯金残高どれをとってもムタの足元にも及ばないオーカーンは誰がどう見ても力不足。おそらく簡単に勝てる相手として
選ばれたのだろう。なにしろムタは来年1月1日ノア日本武道館大会ではWWEの中邑真輔とのドリームマッチを控えている。中邑とオーカーンとでは月とスッポン、
鯨とイワシ、駿河の富士と一里塚。準備運動にもならなかったなと言われる未来が容易に想像できた。

それでも向かってくるなら手加減はできねえ男だ、ムタは。身の程を知らないオーカーンは、序盤からマイクコードで首を絞められて格の差を思い知らされる。
閃光魔術をキャッチしてヒザにアイアンクローを仕掛けていったが、一体何を血迷ってそんな非効率的な行動に及んだのだろうか。どう考えてもヒザにダメージを
与えたいなら他に攻撃手段があるはず。むしろこれでムタのヒザ近辺の血行がよくなったんじゃないかとすら思えた。

レスラーとしての矜持も皆無のオーカーンは、ムタに猿まねの毒霧を見舞おうとするがこれがコブに誤爆。もはや生きているだけで周囲に迷惑をかける
害虫のような男だ。さらに直後にムタの毒霧を浴びると、まるでアベンジャーズのヴィジョンのように顔面が真っ赤に。結局足を引っ張るだけ引っ張って、
チームもあえなく敗戦。満場一致でオーカーンが大戦犯だった。

空回りに次ぐ空回りで失笑を買い続けたオーカーンは「チッキショー! 痛~い! 痛~い! クソがぁ! なんで、なんで、いつも大事なところで勝てない! 
何が足りねえんだ! 成田(蓮)はTV王座に、海野(翔太)はUSヘビーに王手をかけた。なんで余だけがこんな痛い目を見なきゃいけないんだ!」と、あろうことか
団体のホープ2人に八つ当たり。逆になんで自分が彼らと同格だと思えるのか不思議でならないし、何が足りないのかと問われたら全部だと答えるしかない。

オーカーンは「思い出と闘っても勝てない…。思い出が最強だったら、今を必死こいて生きているヤツらがバカみてえだろうが! 未来が最強なんだよ! 
今が最強なんだよ! 過去が出しゃばって輝くんじゃねえよ! 顔じゃねえよ。心臓が痛え! 赤い血見てえんだな、オイ! 血が出てんじゃねえか、本当に。
それぐらい痛えよ。顔じゃねえよクソッ! 必ず余が新日本を支配して、理想郷へ導いてやる」と最後まで錯乱状態。いよいと何らかの検査が必要かもしれない。

一連のムタとの抗争はこれにて終結したが、冷静に振り返ってみれば共通点はリングネームに「グレート」が付いていただけのようなもの。よくよく考えれば
グレートでもカーン(王)でもないオーカーンに現在のリングネームはふさわしくなく、そろそろオカとか岡に改名した方がよさそうだといっても過言ではない気がする。