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群馬県で異例の試み…強豪ボーイズと県選抜の軟式チームが練習試合
硬式チーム「高崎中央ボーイズ」と、群馬県選抜軟式チーム「群馬ダイヤモンドペガサスジュニア」が練習試合

 中学野球界が変わるかもしれない。3日、ジャイアンツカップにも出場経験がある硬式チームの強豪「高崎中央ボーイズ」と、日本中学校体育連盟(中体連)の群馬県選抜軟式チーム「群馬ダイヤモンドペガサスジュニア」が練習試合を行った。同じ中学生の野球でありながら、ほとんど交流のなかった軟式と硬式がタッグを組み、競技人口減少に歯止めをかけようとしている。

 軟式と硬式は近いようで遠い。中体連とボーイズによる練習試合は全国でも例が少ない。今回、高崎中央ボーイズの倉俣徹監督(読売巨人軍野球振興部長)が日本中体連軟式野球競技部長を務める土屋好史さん(高崎市立群馬中央中教員)に提案し、交流が実現した。

 群馬ダイヤモンドペガサスジュニアでプレーする選手のほとんどは、高校で硬式野球部に入る意向がある。土屋さんは、硬式チームとの練習試合は選手たちの実力を測る意図があると話す。

「ボーイズと中体連が一緒に何かやることは群馬では初めてです。今までは、自分が他リーグと比較してどのくらいの位置にいるかわからなかったんですね。この試合を通じて、自分の立ち位置を理解してほしい。3年生なので硬球に慣れる移行期間でもありますから」

守備側の球を使用…投手戦となり0-0の引き分けに
守備側のボールを使用し、試合は投手戦に
 試合では守備側のチームが普段使う球を採用した。高崎中央ボーイズが攻撃するときは軟球、群馬ダイヤモンドペガサスジュニアが攻撃するときは硬球を使用する形だ。守備側がいつも通りにプレーできる方法だったこともあり、試合は投手戦になった。

 主力メンバーが出場した2試合は、いずれも0-0の引き分け。中体連の打者はバットの芯を外すと両手を振って“痛さ”をアピールするなど、硬球を打つ難しさを感じていた。一方、ボーイズの選手たちもポップフライを打ち上げる場面が多く見られ、「軟球は潰れる……」と飛距離を出せずに苦笑い。両チームの選手ともボールの違いに苦戦しながらも、互いの力を認め合っていた。

 今回の練習試合には、選手が“現在地”を知る他にも重要な意図があった。深刻な野球人口減少への対策。国が進める教員の働き方改革で、中学の部活動は来年度から地域へ移行する方針になっている。土屋さんは「部活がなくなると、野球の人口は間違いなく減っていく」と危機感を口にする。

※続きはリンク先で
https://approach.yahoo.co.jp/r/QUyHCH?src=https://news.yahoo.co.jp/articles/59c48446230a927237b70526fb45e28f5564919d&preview=auto