11月に開幕するカタールW杯優勝国について、最強の分析家とスーパーコンピューターがそろって同じ国を挙げた。

 過去にもタコの「パウル君」「ラビオ君」など、多様な予想家≠ェ活躍してきたW杯。カタール大会を前にさまざまな予測が出てくる中、過去2大会優勝国を的中させてきた人物がFWリオネル・メッシ(パリ・サンジェルマン)擁する「アルゼンチン」のVを表明した。

 カタールの「ドーハ・ニュース」などによると、その人物は株式ブローカーのヨアヒム・クレーメン氏だ。チームの強さとパフォーマンスに影響を与えるGDPなどの社会経済的変数を組み合わせた数式で、予想するもの。天候や選手のコンディション、大会の歴史など、さまざまな要素も考慮に入れており、2014年ブラジル大会のドイツ、18年ロシア大会のフランスと、2大会連続で優勝国を見事に的中させたという。 

 さらに人工知能予測でも、同じ結果が出た。英「フォー・フォー・トゥー」によると、国際調査会社の「BCAリサーチ」は、国際サッカー連盟(FIFA)公認ゲームのプレーヤー統計と、過去4大会のデータを基にスーパーコンピューターで優勝国を調べ、アルゼンチンとはじき出した。

 ただし、クレーメン氏がアルゼンチンは準決勝でスペインを退けた後、決勝でイングランドを倒すと予測したのに対し、スーパーコンピューターはFWクリスチアーノ・ロナウド(マンチェスター・ユナイテッド)のいるポルトガルと決勝で対戦し、PKで勝つと予言している。

 どちらも科学的根拠に基づいているようだが、果たして最後のW杯と公言しているメッシが、栄光をつかむか。

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