新日本プロレス14日の後楽園ホール大会で、グレート―O―カーンが12日に36歳の若さで急死した元プロレスラー・北村克哉さん
の現役時代のポージングを披露した。

この日の大会でオーカーンはジェフ・コブ、アーロン・ヘナーレと組んで後藤洋央紀、矢野通、YOSHI―HASHI組と対戦。いつもと
様子が違ったのは入場時だった。

リングアナがコールをしようとしたところを制止したオーカーンは、ガウンを脱ぎ捨てると連続してジャンプ。さらにコールと同時に、
筋肉を誇示するポージングを見せた。これは新日本時代の北村さんが入場の際に行っていたパフォーマンスそのものだった。

北村さんは2017年に新日本でプロレスデビュー。19年1月に退団後は総合格闘家、ボディービルダー、ユーチューバーとして活躍した。
36歳という若さでの死は多方面に衝撃を与えた。

英国出身の支配者・オーカーンが新日本マットに上陸したのは2020年10月のことで、その前に退団した北村さんとはまったく
接点がない…はず。しかし、生前の北村さんは昨年11月にRIZINに参戦する際に、なぜかオーカーンから刺激を受けていると告白。
「頑張ってるなって。(自身が使用していた)牙のマウスピースを継承してくれてるみたいで。思い入れができてますね、
オーカーン選手には」と、まるで同期のような口ぶりで関係者を困惑させていた。

そのオーカーンは今シリーズ「NJPW WORLD認定TV王座初代王者決定トーナメント」にエントリーしている。若手にもチャンスが
与えられる王座新設について試合後にコメントしていたオーカーンだったが、次第になぜかあふれる涙を拭いながら「自分の歳なんて
分からねえが、新日本に来てまだ2年たってねえよ。まあ余が未来を担うのか壊すのか知らねえがよ、確実に言えるよ。2017年の
ヤングライオン杯優勝者より、TV…王座の方が…上だって。余の方が…」と言葉を詰まらせてしまい、退場した。

なお、17年のヤングライオン杯優勝者は北村さんだった。オーカーンが流した涙の理由は、誰にも分からないと言っても
過言ではない気がする。

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd126c14a58fe28beb68f69050f4f60167168679

画像
https://tokyo-sports.ismcdn.jp/mwimgs/3/b/880w/img_3ba499043897da075a0dbd342bb3d2c4131157.jpg