〝ポスト森保〟の一番手、まさかの森保監督自身が浮上 カタールW杯まであと「40日」 水面下では大会後の指揮官人事がスタート 「日本人路線」継承か

夕刊フジ 10/12(水) 17:00

11月20日のサッカーW杯カタール大会開幕まで、あと40日に迫った。森保ジャパンの戦闘態勢がいよいよ仕上げの段階に入るのと並行して、水面下では大会後の代表監督人事もスタートする時期だ。日本協会の反町康治技術委員長は「監督人事に関しては一切ノーコメント」と予防線を張っているが、〝ポスト森保〟の一番手候補としてなんと、森保一監督(54)自身が浮上していることがわかった。前回2018年ロシア大会直前に、日本代表がハリルホジッチ元監督を電撃解任して以降、各世代とも日の丸の指揮官は日本人路線を踏襲も、森保監督からバトンを受け継ぐ人材が見当たらない後継難の背景を探る。 (久保武司)



就任からW杯までの4年間、日本人指揮官として初めて休養も解任もなく、本番に挑むことになった森保監督。代表チームの「顔」となる選手をあえてつくらないチーム作りを進め、「目標はベスト8。日本の皆さんを喜ばせる戦いをします」と常に笑顔でコメントしている。反町技術委員長も「彼はこれまでの代表監督の中で勝てる監督の1人です」と高く評価。現職の技術委員長がW杯を前に、これだけ持ち上げるのは珍しいことだ。

日本代表の先例に従えば、本大会の前の月には日本協会が技術委員会で後任監督の選考に入り、一本化した候補を田嶋幸三会長(64)が了承のうえ、理事会に諮って正式決定する流れ。ところが今回は、ポスト森保に向けた動きが一切ない異例の現状がある。

反町委員長は後任人事に関して沈黙を貫くが、はっきりしているのは前回ロシア大会直前の監督交代劇に端を発する「日本人路線」だ。当時はボスニア・ヘルツェゴビナ出身のハリルホジッチ監督が、上から目線の指導方法で主力選手の猛反発を買い、「コミュニケーション不足」を問題視した田嶋会長が解任を決断。後任に西野朗氏(67)を据え、大会後に森保監督が誕生したのも、何より日本人同士の意思疎通が重視されたからだ。

田嶋会長は「技術委員会が選んだ監督を反対するつもりはない」と話しているが、日本協会が公約とする「2050年にW杯優勝」に向け、過去のW杯優勝国はすべて自国の監督が率いたチームであることも意識にはある。森保ジャパンはW杯アジア最終予選で大苦戦し、更迭の土俵際まで追い込まれたが、同会長が「信頼は全く揺るがなかった」と擁護し続けたのも、「日本人路線」を堅持したいがためだった。

カタール大会までで契約が切れる森保監督の後任として、日本人の候補を探すうえで一番の条件はタイトル歴だ。Jリーグ勢でいくと、J1で4度優勝を誇る川崎・鬼木達監督(48)が筆頭格だが、クラブとの契約が来年いっぱい残っている。今季目標としていたリーグ戦3連覇が厳しい状況となり、任期途中で投げ出すより覇権奪回を優先する公算が大きい。

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