◆第77回国民体育大会 陸上(10日、カンセキスタジアムとちぎ)

 成年女子5000メートルで、名城大の山本有真(4年)が15分16秒71の大会新記録で優勝。
同種目日本記録保持者の広中璃梨佳(日本郵政グループ)を抑えてのVに「高校時代から憧れの広中選手と一緒に走っていることが不思議だった。世界の選手とリズムを合わせて走れたことは良い経験になりましたし、1番になれたことは自分でもびっくり」と話した。

 残り1000メートルで広中が前に出たが差は開かず。山本はラスト300メートルで「意外と自分にゆとりがあったので、最後抜かされてもいいからとにかく前に出ようと思った。自分でもびっくりするくらい体が動きました」と一気に突き放し、トップでフィニッシュ。両拳を突き上げた。

 9月の日本学生対校選手権も同種目で初優勝を果たし、調子は右肩上がりの山本。今月30日は史上初の6連覇がかかる全日本大学女子駅伝(仙台)が開催されるが「練習でも感触が良い。調子がどんどん上がってくる感じがある」と頼もしい。
最後の駅伝シーズンへ「駅伝がしたくて名城大に入ったので、最後の駅伝と思うと寂しい。後悔がないように、4年間で一番良い走りがしたいと思っています」と力強く話した。

報知新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/7368b706a7ecd299e81f0a2c14e170441840ca6b