ATV青森テレビ 10/3(月) 18:59

サッカーJFL。現在4位と昇格圏内にいるラインメール青森。シーズン終盤、成績面では好位置につけていますが、J3昇格のためには「集客」という大きな壁が立ちはだかっています。

これまで9回のリーグ制覇を誇るHondaFCとの2日のホーム戦。ラインメール青森は試合終了間際に先制の決勝ゴールを挙げ首位を撃破し、勝ち点3を積み上げました。今シーズンのラインメールは23試合を終えて、11勝7分5敗で昇格圏内の4位。就任1年目の柴田峡監督が掲げる堅守が浸透し、ここ7試合は負けなしと好調をキープしています。

※ラインメール青森 廣末陸選手
「練習でやったことを出しながしっかり点も狙いに行く。そういったサッカーができれば間違いなく昇格できると思っている」

J3昇格のためにクラブは2019年にJリーグから「百年構想クラブ」の認定を受け、参入に必要なライセンスも取得。今年はJFL4位以内という昇格に必要な成績も出ている一方で直面している課題がホームゲームの入場者数です。

※ラインメール青森 井上晴雄チーフマネジャー
「コロナの影響で思った活動ができていなかったり、集客を予定していた団体がコロナの影響でくることができなかったり思ったような数字を出せていなかったのが現実です」

今シーズンのラインメールの来場者数は6366人で1試合平均579人。J3昇格の条件である1試合平均2000人を超すために残り4試合は毎試合6000人を集客しなければいけませんが、今シーズン最多の動員だった鈴鹿戦でも1475人と、集客面での条件をクリアするのは非常に厳しい見通しです。

※ラインメール青森 井上晴雄チーフマネジャー
「今後3位・2位と直接対決がある。直接対決の中で勝ち切ってより大きなムーブメントを起こして来場していただけたらなと切に感じている」
「カクヒロスタジアムでやる2試合は少なくとも1000人以上、最終戦の球技場では3000人で満員にして昇格の試合を行いたい」

来場者を増やすため、クラブは出前授業など子どもたちとの交流を増やしたり、ホーム戦の前には選手みずから告知活動で商業施設でチラシを配るなどを展開しています。Jリーグは観客要件がクリアできなかった場合は原則としてJ3昇格を認めていませんが、最終的には11月下旬の理事会に判断がゆだねられています。

※ラインメール青森 井上晴雄チーフマネジャー
「(最終的には)Jリーグの理事会が判定することになる。そこで我々が昇格圏内に入ったときのムーブメント、熱い思いが青森にあるなというのが伝えることができれば」

シーズン終盤、ラインメール青森はピッチ外でもJ3昇格のために動き続けます。

青森テレビ
https://news.yahoo.co.jp/articles/91aee27f743425a1404a4b93ec253999eec62f45