2022年10月5日 6時30分スポーツ報知 # 芸能

 9月30日に肺がんのため亡くなった落語家・三遊亭円楽さん(享年72)の4番弟子の三遊亭楽大(41)が4日、東京・両国寄席に出演した。

 円楽さんの闘病中には弟弟子とともにリハビリの手伝いや介助を行い、亡くなってからは師匠の自宅で4日間、“寝ずの番”を務めた。「実感がないですね。楽屋で寝ているようで、うるさくしたら起きてくんじゃねえかなと思ったりして」と話した。家族葬で営まれた通夜・葬儀にも参列。尊敬する師匠との別れに涙は止まらなかったが、ショックを感じる暇もなく、この日の夜、両国寄席に登場した。

 前座時代に円楽さんから教わった「道具屋」を口演。「師匠の与太郎はただバカじゃない。好きな噺です」と直伝のネタをあえて、“弔い”に選んだ。ストイックに仕事に取り組む姿を見てきた。ある時、円楽さんから俳人・夏井いつきさんの何冊もの著書を購入しておくようにとの依頼を受けて手配した。するとTBS系「プレバト!!」の出演が決まっていた。「師匠は傾向と対策をしっかりとやる」。背中を追いかけてきた。

 「師匠は『マクラも稽古しろ』と言っていた」。噺を稽古するのは当然だが、その教えを肝に銘じている。「ウチの師匠の名前が消えないように、オレも頑張らないと…。売れなきゃいけないですね」と師匠の恩に報いる決意を語った。

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