1968年、初代の「猿の惑星」が公開。アメリカでも日本でも大ブームとなった
(同じ年に「2001年宇宙の旅」も公開されているが、そっちは一般にどの程度認知されたかは不明)
当然シリーズ化され1973年まで計5本作られた(続・新・征服・最後)。

そして映画が完結した翌1974年からアメリカでTVシリーズが放送開始。
映画では人間はただのケダモノだったが、TV版は普通に服を着て家に住み村を作っている文明的な暮らし
単に猿が地主で人間は小作人みたいな関係だった
ストーリーは猿から逃げる宇宙飛行士の人間2人と猿1匹が、人間の村にかくまってもらい、見つかってまた逃げる
ほぼこのワンパターンの繰り返しだった

日本ではフジテレビで放送
日本語版の主題歌は日本オリジナルの曲で、関根勤が猿の声をやっている
https://www.youtube.com/watch?v=6JiZ8bXxHpE
声優では当時でもすでに大御所の植木等が参加(人間と共に行動する猿役)。「え、なんで?」と違和感持った人も多かったはず

1974年はアメリカドラマとは別に、日本オリジナルのテレビドラマ「猿の軍団」も作られた
(アメリカドラマの日本放送は1975年だから、日本ではこっちの方が早かった)
「猿の軍団」はSF作家が加わり科学考証もちゃんとしたものを作ろうという意気込みでセリフは皮肉がきいていた
本家との大きな違いは、本家はチンパンジーが科学者、ゴリラが粗暴な軍人だったのに対し、「猿の軍団」はゴリラが学者でチンパンジーが治安部隊だった
(この辺も実際の猿の生態を反映したものという)
「猿の軍団」は、「アルプスの少女ハイジ」「宇宙戦艦ヤマト」と同時刻に放送。視聴率ではヤマトともども、ハイジに敗れ去った

そもそもすでに映画公開から6年もたっており、日米ドラマとも「いまさら猿の惑星かよ」感が強かった