村田さんが復活を遂げた85年は、ほぼ二塁を守ったが、エラーを犯したときは肝を冷やした。 当時は何かミスをしようものなら、先輩選手から大声で怒鳴られた。恐る恐るマウンドへ向かい、村田さんに「すいません!」と頭を下げた。 すると村田さんは私を怒るどころか、「おまえはしっかり声を出して、内野を引っ張れ!」とむしろ励ましてくれたのだ。 村田さんが少なからず自分の存在を認めてくれているような気がして、うれしかった。エラーしないよう、ミスをしないようにもっともっと練習しなきゃいけないと強く思ったものだ。