◆JERAセ・リーグ 阪神4―10広島(21日・甲子園)

 阪神・糸井嘉男外野手の引退セレモニーが行われ、球場の大型スクリーンには「Message For You~糸井嘉男選手へ贈る7人のメッセージ」と題し、恩師や元チームメート、自主トレ仲間から豪華な惜別のビデオが届いた。全文は以下の通り。

ソフトバンク・柳田悠岐外野手

「嘉男さん! 19年間の長い現役生活、お疲れさまでした! 嘉男さんとの思い出は、まず一番初めに浜松の自主トレに参加させて頂いた時の衝撃というか、今でも鮮明に覚えていまして。パワーとスピードというのは、その当時僕も若かったので自信があったんですけど。嘉男さんの走りとバッティングを見た瞬間に『この人には一生勝てないな』と思ったのは今でも本当に記憶に残っています。本当に野球選手としての理想像というか、本当にあこがれの存在です、ずっと。人としても本当に優しくて、誰にでも対等にというか、優しく接してくださっているのは本当に昔から今もずっと変わらないので。自分もそういう大人になりたいな、と。本当に野球選手としても、人としても自分の理想像です。これから引退されて、筋トレをたくさんされると思いますので。また筋トレの方法、教えてください。まずはゆっくり身体を休ませてください。お疲れさまでした!」

 オリックス・吉田正尚外野手

「糸井さん、19年間現役生活お疲れさまでした。本当にプライベートでもすごくお世話になっていますし、1年目のオフに自主トレで初めて受け入れてくださって、本当に優しく今まで接してくださって、ありがとうございます。印象に残っていることといえば、一緒にトレーニングをしながら、ウエートトレーニングをしている中で、僕たちが必死に挙げている中、その倍ぐらいの数を軽々やっていたのが本当に印象に残っています。これからは少しゆっくり休んで、また、もうこれからはインコースをさばかなくていいと思いますので、目いっぱい大胸筋を鍛えてください。本当にお疲れさまでした」

 日本ハム・稲葉篤紀GM

「嘉男! 19年間本当にお疲れさまでした。嘉男とはファイターズ時代にですね、投手から野手に転向して、本当に野手は走攻守、すべてをやらなくてはいけないという中で、コツコツ努力を積み重ねて、19年間ですか、本当にここまで頑張ってきたなというふうに思います。けがも多くて、それを隠しながら、本当に全力で取り組む姿勢。また、素直な心を持っています。また天然のキャラというのもですね、多くのファンの方に愛される理由だったんじゃないかというふうに思います。とにかく少し休んでですね、また次のステップ、これからの野球界のために頑張ってください。どこかでまたお会いしましょう。本当に19年間お疲れさまでした」

 日本ハム元監督・梨田昌孝氏

「糸井選手、19年という長きに渡り、現役生活お疲れさまでした。日本ハムにピッチャーとして入団して、それから野手に転向して。大変だったと思います。ときどきサインミスもあり、アウトカウントを間違えたり、ボールカウントを間違えたりという、そういうこともありましたけども。みんなから好かれるタイプの性格で、本当にここまで長くやってこられたというふうに思っています。6年連続3割を打ったり、ジャパンのメンバーに入ったり、本当にお疲れさんでした。最後は阪神タイガースというね、素晴らしいチームで終わることができて、本当に糸井選手の功績というのは大きいなというふうに思います。これからはサインを覚えなくても大丈夫なので、解説者として、あるいは野球に携わる仕事をしながらですね、野球をもっともっと広めて頑張ってほしいなというふうに思っております。本当に楽しい時間を、4年間でしたけども、ありがとうございました。これからも頑張ってください、お疲れさんでした」

https://news.yahoo.co.jp/articles/c9f67c8c83dc94eacd82ebf6ebf4663a048771dc