日刊ゲンダイDIGITAL 9/12(月) 6:36

 勝負どころでエースの働きを見せた。

 昨11日、ソフトバンクの千賀滉大(29)がオリックス戦との首位攻防戦に先発。6回2失点で7年連続となる2ケタ10勝目(5敗)をマークし、チームは再び首位に浮上した。

ソフト千賀に改めて聞く ポスティングで米行き直訴の真意(2019年)

 千賀は今季、18試合に先発し、ここまでの投球回数は124。規定投球回には1イニング足りていない。右肘の張りなどで3度、登録抹消されたことが原因で、昨季も守備の際に左足首の靭帯を損傷、3カ月間の長期離脱を強いられた。

 昨オフ、ソフトバンクと年俸変動制(今季6億円)の5年契約を結んだが、メジャー挑戦する場合は契約途中でオプトアウトできる。今季、海外FA権を獲得し、今オフのメジャー挑戦が有力視される中、ケガの多さがネックになっても不思議ではないが、「メジャーでは相変わらず、高い評価を受けています」とは、米在住のメディア関係者。

「お化けフォークと言われる高速フォークは落差、切れとも全盛期と遜色ない。ストレートの球速、球威も相変わらず優れている。先発としてはもちろん、リリーフの経験も豊富です。故障に関しては、ケガが多いというよりはむしろ、大事に至る前に回避している分、リスク管理の能力が高いと見ているようです。来年1月に30歳になるため、年齢的には超大型の契約は難しいでしょうけど、今オフのFA市場でかなりの人気を集めることは間違いありません」

 もっとも、目下のメジャーの懸案事項はポストシーズンでの酷使だとか。

「投手は消耗品。シーズンは2位か3位で、ファーストステージで敗退するくらいが丁度いいはずです」とは、前出の関係者だ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/941576caebc4b2d23b6c25de5765f85dacef4dd9