https://business.nikkei.com/atcl/gen/19/00292/060900121/?P=3

この事実は、残っているウイルスと新型コロナ後遺症の関連を証明することが、いかに複雑であるかを表している。たとえば帯状疱疹は、水ぼうそうの感染から何十年もたってから、免疫系へのストレスによって潜伏中のウイルスが再び活性化して発症する。
 新型コロナウイルスも同じように長期の健康問題の原因となり得る。ヘンリッチ氏は、ウイルスが深部組織に潜伏している場合、免疫系を調節不能な炎症状態に移行させる可能性があると考えている。そうした炎症状態こそが、「新型コロナウイルスには、体内に残り続けて不安定な休戦状態を築く能力があることを証明していると言えるのではないでしょうか」とバンエルザッカー氏は言う。