エンゼルスの大谷翔平投手(28)は27日(日本時間28日)、トロントでのブルージェイズ戦に「3番・DH兼投手」として出場。今季最多の109球を投じ、7回を2安打無失点。今季10度目の2桁奪三振こそならなかったが、9奪三振1四球と安定感抜群の内容で今季11勝目をマークした。。

 試合の中で投球を立て直していった。初回は無失点で終えたが、細かい制球に苦しみ、28球を要した。しかし2回以降は完全にペースをつかんだ。2回を3者連続三振。3回は2死からゲレーロJrに右中間二塁打を許したが、続く3番・カークを直球で見逃し三振に仕留めてスコアボードに「0」を並べた。

 内容に比例してテンポも加速する。4回は2奪三振、5回は内野ゴロ3つ。さらに味方の援護も力になった。6回1死一、三塁、レンヒーフォの左前打で先制。大谷は球数が90球を超えた7回もマウンドへ。1死から味方失策で走者を許したが、慌てることなく後続を断った。

 打撃面では2打数無安打で9試合ぶりの本塁打は出なかったが、2つの四球を選ぶなどチームに貢献。この試合を終え、打率・260、27本塁打、75打点となった。

 1点のリードを継投で守り切っての勝利。大谷は11勝8敗、防御率2.67となった。規定投球回数までは残り34イニングで、残り6度の先発機会が予想される。すでに到達しているシーズンの規定打席とともに、メジャー初めての規定投球回数(162)到達も、明確に視野に入ってきた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/cae139c6263dc4a6e8aa3a015658156a7033b422