【書評】杉浦日向子さんの作品を再編成 死後も読み継がれる愉快で胸にしみいる一冊 [朝一から閉店までφ★]
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2022.08.17 16:00
週刊ポスト
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『お江戸暮らし』(杉浦日向子さん著)
【書評】『お江戸暮らし』/杉浦日向子・著/ちくま文庫/924円
【評者】嵐山光三郎(作家)
杉浦日向子は漫画と江戸風俗エッセイを書いた多才の人である。稲垣史生に内弟子として時代考証を学んだ江戸研究家で、「二世紀半にわたって内乱も対外戦もない泰平を維持した時代」にのめりこんだ江戸通。ただし、忠臣蔵の赤穂浪士が吉良家主従四十名を殺傷したことが許せず、23歳のとき、「ガロ」に「吉良供養」(上・下)を漫画作品として示した。幻の傑作が第一章に出てくる。
「私、忠臣蔵はわかりたくありませんという話」(エッセイ)もある。「女のスケベー」「男色」「曲屁」。曲屁はカツヤクキン(括約筋)を使って外気を吸いこみ、肛門を引き締めて音階をつくって演奏する。肛門による口笛だからキタナがることはありません。
「お江戸漫画館の恋」は春画を漫画化してエロいが、ラストシーンはロマンティックで映画的手法。「江戸の道楽」「江戸・遊里の粋と野暮」「色町の夢は煙か」「刺青」「私はスケベなんだろうかという話」など、ズケズケと書くところがよろしい。
日向子さんは東京都港区芝で呉服商の娘として生まれ、幼時から歌舞伎、寄席、大相撲に親しんできた麗人で、カバーにある肖像写真は松竹映画の女優クラスだ。私も対談で会ったが、「ゴキブリにチーズの餌を与えて飼いならしている」という話だった。NHK「コメディーお江戸でござる」で解説者として出演していたから、覚えている人もいるでしょう。
漫画とエッセイという二刀を使った日向子さんは、毎日新聞の書評委員となり、江戸関連本を数多く制作したが2005年7月に逝去された。享年47。著作はちくま文庫で14巻のシリーズ本として刊行され、いずれも松田哲夫(ちくま元専務)編。編者の杉浦日向子への「友情と敬愛」がある。
この「お江戸暮らし」は2022年5月刊の最新版で、解説も松田氏が書いている。47歳で死んでもその遺志をつぐ編集者がいれば、作品は再編成されて末永く読者に届く。愉快で胸にしみいる一冊だ。
※週刊ポスト2022年8月19・26日号
https://www.news-postseven.com/archives/20220817_1782521.html?DETAIL >>1
何言ってんだ
杉浦日向子の最高傑作は『合葬』
それを超えるものは描いてない >>5
あぁ、思い出した。
和服でコメンテーターみたいな絵面だけ憶えてた。 後任だった石川英輔さんは健在なのね。SF西遊記スタージンガーの原案者。 書いてるものを読むと、もうちょっと拗らせたら岩井志麻子風になり得る人だったなぁ >NHK「コメディーお江戸でござる」で解説者として出演していたから、覚えている人もいるでしょう。
あのおばちゃんか 47とか若すぎるな…
葛飾北斎の娘とか忠臣蔵の吉良擁護とか面白かった wiki見たら死没値柏市になってたけどがんセンターかな 中咽頭癌とかだっけ、その時に強い酒を飲むとなりやすいとか記事を読んだ記憶 >>11
若かったぞ
厨房には祖母くらいに見えるのか 見た目に反してかなり男前の性格だったとか
あと性格的に反骨
漫画自体はそこまで上手いと思わないけど時代考証はしっかりしてた模様
だからお江戸でござるにも出られたんだろうね この人が亡くなった時はなんかナンシー関が亡くなったのと同質のショックがあったな
あの才能が失われたのか的な >>24
わかる。無二の才能とポジション消えちまったな
と。代わりがいないのも問題だわな。 >>3
何を言ってるんだ
全部最高傑作だろ
『ゑひもせす』の「もず」など何度読んでも泣けるわ ものすごくキレイな人だったなあ
すごい酒好きなんだよな… >>5
良く見てた
その頃はえなりくん好きだったけど
今は映るとチャンネル変えるほど苦手 >>2
当時路上観察学会繋がりで二人が結婚したとき、仲間内からは
「何でお前(=荒俣宏)が杉浦日向子さんみたいな美人と結婚できるんだ!」、「美女と野獣だ!」
などとやっかみ半分で揶揄されたりしたもんだったが、
結局1年ほどで結婚生活が破綻して離婚してる
ところが、その後荒俣氏は超絶美人の客室乗務員から猛アタックを受けて再婚している
荒俣さんは結構モテるんだよね >>8
スタージンガー懐かしいな
子供の頃観てたわ >>32
杉浦日向子死亡スレのとき、荒俣宏との婚歴が話題になったんだけど、
ひとりで「あれは観察学会でノリで結婚したっていってただけで、籍は入れてない、籍は汚れていない!!」
って延々と暴れてた奴がいたんだよな……
ガチファンだったんだろうか 荒俣と結婚した杉浦は、離婚した後も処女だったという。 おっとりした雰囲気と、心の闇を併せ持つ感じの人だったな 死んでたの知らなかった
上のレスにもあるようにコメディお江戸でござるに出てるの見て小太りのおばさんにしか見えなかった美人とか書かれてて「え?」てなった
前髪パッツンみたいな髪の人だよな? >>8
へえそうなんだ
毎週見るくらい面白かった
杉浦さんのごくらくちんみはマニアックな食べ物が紹介されてたな 久々に合葬(文庫本)読みかえそうとしたら
吹き出しの字が小さすぎて見えない 杉浦日向子と千石正一は珍しくTVメディアできちんとあまり知られない物事を伝えられた二人だよなあ
本当惜しまれる 大江戸美味草紙、を愛読してた
この方のキャラクターも含めて大好き >>8
大好きな人だ
この人と杉浦日向子以外が
江戸を語るとムカつく 名前からもしやと思ったら江戸とのことで確定した。NHKの解説面白かったなぁ。ググると多才な人だったんだな。南無南無 ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています