日本テニス協会は18日、女子日本代表監督に杉山愛氏、男子日本代表監督に添田豪が就任すると発表した。任期は23年1月から2期4年。今年12月の国内合宿から本格的に活動をスタートさせる。

 女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング杯を戦う日本代表を率いることになった杉山氏は「初めてのことなので自分にとっても大きなチャレンジですが、たくさんエネルギーを注いでいきたい」と抱負を語った。自身は歴史的勝利を挙げた1996年のドイツ戦を含めて12年にわたり活躍し、単複合計で歴代2位の25勝を挙げている。経験を踏まえて「エースにかかる重圧も理解して取り除きたい」という。

 チームを作る上で「まずは信頼関係を築く」ことを重要視する。その上で、現在世界ランク39位で日本勢トップの大坂なおみ(フリー)の存在は欠かせない。「彼女の気持ち、団体戦にかける思いを尊重したい。出てくれたら大きな力になるので交渉していきたい」と参加を要請していく考え。24年パリ五輪出場には原則3回の国別対抗戦の出場が条件に含まれており、動向に注目が集まる。

 女子は今季アジア・オセアニア1部に回っており、プレーオフ(11月11、12日・有明コロシアム)ウクライナ戦に勝利すれば、23年は本大会(12チーム出場)の予選に進出できる。

 男子国別対抗戦デビス杯は37歳の添田豪が指揮することになった。今年の全仏、ウィンブルドンで予選にも出場できなかったことを機に引退を考えた。「監督へのモチベーションもあり、立候補する形で」全日本選手権で現役を退き、監督に就任することが決まった。13年にわたり単複合計39試合出場、現役最多の26勝を挙げている。代表経験があり、錦織圭(ユニクロ)ら選手との距離が近いのも大きなメリット。「今のトップ選手は優勝する力がある。そこに向かって頑張っていきたい」と話した。

 今年3月の予選で敗れ、18チームが出場する本戦出場を逃した。
報知新聞社

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