7/31(日) 19:02配信

若者に人気な音楽の上位にまふまふさんやAdoさんなど顔出しをしないミュージシャンが名を連ねているが

ども。時代はすっかり大YouTube時代。若い層がテレビよりもYouTubeに夢中なのはもう説明はいらないと思います。さて、その流れは音楽業界にも確実に来ており若者に人気な音楽の上位にまふまふさんやAdoさんなど顔出しをしないミュージシャンが名を連ねます。今回もこのムーブメントを昔のトレンドを引っ張り出して「温故知新」、考察していきましょう。

顔出しをしない文化を作った90年代のビーイング
90年代初頭を中心に数多くのヒットアーティストを輩出したビーイングは、徹底したメディア露出の規制を戦略的に行っていた

まず顔出しをしない文化。これが一番世代によっての理解度が変わる部分だと思います。歌番組全盛期で育った世代にとって歌手=顔出しするもの。顔がわからない人の楽曲に若干のうさんくささを感じてしまう人もいるようです。

しかし、若い世代は顔出しに関するこだわりが圧倒的に低く感じます。いわゆる「歌い手」と言われるジャンルの方々も顔画像は一部をスタンプで隠したり、ライブでもボケたサービス映像を使ったりと明瞭に顔出ししないのですがファンの皆さんはそれで大満足。2次元で描かれたアイコンも相まってアーティスト像が壊れたりすることもないようです。とはいえミュージシャンが顔出ししない文化は最近のものなのでしょうか。

思いを巡らせると90年代のビーイング系ミュージシャンが頭に浮かびます。ZARD、大黒摩季、T-BOLAN、WANDSなど、90年代初頭を中心に数多くのヒットアーティストを輩出したビーイング。ここの戦略は徹底したメディア露出の規制でした。ZARDは初期には歌番組に出ることはありましたが、中期からカメラ目線を外したふんわりとした映像と画像のみ。大黒摩季さんにいたっては出演がなさすぎて当時「大黒摩季は存在しないんじゃないか」なんてことも言われていました。決してビジュアルが悪いわけでもないのに、テレビに全く出ないビーイング系アーティストは常に謎めいていてミステリアス。リスナーはどんどん夢中になっていきました。アーティストのビジュアルに気を取られることなく楽曲に集中できたので、曲の浸透度も高かったのかもしれません。事務所の戦略は大成功だったわけですね。

https://news.yahoo.co.jp/articles/10671758ff0fab95aa6858d4944482f4a7cbf7da?page=1