2022年7月26日 18時40分スポーツ報知 # 芸能

パワフルな歌声を響かせた麻倉未稀

 デビュー40周年を迎える歌手の麻倉未稀が26日、東京・丸の内のコットンクラブでデビュー40周年記念ライブ「Birthday&復活5周年」を行った。

 40周年に「すごく長く歌ってきたんだなって。改めて40年に重みを感じています」としみじみ。

 62歳の誕生日を迎える27日に、40周年記念アルバム「人生はドラマ これからも続く私のヒーロー物語」を発売する。ステージにはアルバムのレコーディングに参加した庄野真代、石井明美、沢田知可子がコーラスとしてゲスト出演。「4人でやるのは初めてなんです。本当に豪華ですよね。ビックリです」と感激し、「ソロで歌っていらっしゃる方々なので、馬力が違う。バーン!と押しが違うというか。一緒にステージに上がれるのはありがたいです」と喜びをかみ締めた。

 17年に乳がんが見つかり、手術で左乳房を全摘出。現在はホルモン治療を続けている。「乳がんは10年経過観察(期間)がある。朝、小さな1粒を、あと5年、飲み続けないといけない。今のところは元気にやっています。いつ再発するかは分からないので、3か月ごとに主治医に診てもらって、半年ごとに検査をしている」と説明。「私が元気に歌っていますよ、という姿をお見せすることで、(同じ境遇の方の中には)『頑張らなきゃ』と思ってくださる方もいるみたいなんです」と話した。

 リハーサルでは代表曲「ヒーロー」、庄野が作曲した「the breath of life」を披露。庄野からは「(作曲のオファーを受けて)こんなにうれしいことはなかった。少し力を抜いた、大人のかわいい女性の魅力が出ればいいなと思い、作らせて頂きました」と告げられ、サプライズで花束の祝福を受けた。

 麻倉は「がん告知から5年、こうやって元気に歌えている。キャンサープレゼントみたいな感じだなと思っています」。乳がん発症後、何度も「ヒーロー」に背中を押された。「この曲を歌っていることが大きいですね。自分で歌いながら、いっぱい励まされましたから。皆さん、何で励まされるんだろう?という理由が分かりました。応援歌ですね」と存在に感謝した。

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