【続き】


緊急特番に対しても、厳しい声があった。

「すっごい苦手、なんか全部がわざとらしいし、ナルシストな感じがちょっと」
「マジで申し訳ないがワイプで出てくると作り笑顔にドン引きしてしまう」
「フィギュア普通に見るし凄い功績残したのは知ってるけど 自分に酔ってる感じ?というの? (中略)やっぱり無理」
「戯言を言うな 何を言い訳しても引退なんだよ 松岡も提灯インタビュー辞めろ 」

SNSは読むだけの人が多く、発信する人は限られる。

ただしトレンドにランキングされると、あたかも世論のように喧伝されることがある。
しかし、その評価はラウドマイノリティの中での動向と差し引いて見ておくことも必要だろう。

緊急特番は番組冒頭から視聴率が低かった。
話題の人であっても、彼のこれまでの業績や人間性に興味を持つのは、一部の熱狂的なファンだけだったと言えそうだ。

一部のメディアは、「世界がラブコール!」「引っ張りだこになる」と書き立てている。

なるほど有料のアイスショーでは、ビジネスとして成功する可能性は高いだろう。
ただし不特定多数に多く見てもらう国内のバラエティ番組となると、それほど単純ではないかも知れない。

今回の緊急特番は、世界的なプレイヤーの意外な一面を炙り出したかも知れない。



【了】