73人の陽性者が出ている巨人は23日、スクリーニングのために行っているPCR検査の結果、新たに菊田拡和内野手(21)、育成の大津綾也捕手(19)と山口鉄也投手コーチ(38)の3人が陽性判定を受けたと発表した。5日間連続で計76人の陽性者を出す未曾有の事態となった。現状で試合出場可能な野手は捕手2人、内野手2人、外野手5人のみという状況。日に日に戦力が欠けていく窮地が続いている。

 巨人のコロナ禍は収束の気配を見せない。この日も巨人から陽性者が生まれた。球団は5日連続でスクリーニングのためのPCR検査を実施。新たに菊田、育成の大津、そして山口1軍投手コーチの3人に陽性判定が出された。陽性者は5日連続で計76人(選手47人、コーチ11人、スタッフ18人)となり、このうち38人が支配下選手という惨状だ。

 日に日に試合出場が可能な選手が欠けていってしまう。特に野手は深刻な状態でリハビリ中の選手を除き、捕手は小林、萩原の2人、内野手も吉川、広岡の2人、外野手もポランコ、ウォーカー、重信、石川、岡田の5人を残すのみ。正規のポジションを一部無視して無理に配置をしたとしても、ベンチに控えの野手が1人しか置けない状況となった。このまま、29日からDeNA戦(横浜)が開催されるならば、療養明けで十分な練習ができずコンディション面で不安の残る選手も無理やり、動員させるしか道はないのだが。

 「マイナビオールスター2022」でコーチとして出場予定だった原監督も22日に陽性判定を受けたことで、代わりにコーチとして派遣する人選も着手。現状では26日からイースタン・DeNA3連戦(横須賀)も予定されていることから、駒田3軍監督を筆頭候補に調整を急ぐなど、球団は責任を果たそうと懸命な努力を続ける。まずは陽性者がゼロとなる日を作らなければ、事態は一向に収まらない。(西村 茂展)
報知新聞社

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