内海賢二や野沢那智は、
たとえば七色の声みたく言われる山寺宏一あたりとは真逆の方向性の凄さなんだよな。

声質自体は一種類なのに、
重厚で渋いオジサマから軽薄な道化師、知的で繊細な博士系から粗野なチンピラに至るまで、
抑揚だけで多彩に演じ分けてみせた。