アニサキス症に正露丸が痛み緩和で特許 2018年07月07日

木クレオソートがアニサキス症症状を和らげる

正露丸の製造販売元である大幸薬品(大阪府、柴田高社長)は2014年、アニサキスの活動を抑える効果があるとし、正露丸の主成分・木クレオソートの活用に関する特許を取得した。
業界内外で騒動に発展したアニサキス症。業界内では「騒ぎすぎ」との声が大半を占める中、「正露丸をのめば大丈夫」と言う業界関係者もいる。

木クレオソートはアニサキス症用薬剤としては「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」(薬機法)で認められていないため、用途として表向きにはうたえない。
活用に関する特許は取得している。

胃アニサキス症などを発症して内視鏡摘出が必要になった場合に木クレオソートを含む正露丸を服用すると、アニサキスの動きが鈍くなって痛みが和らぐ他、摘出が容易になる。

正露丸の薬機法上の効能は、軟便、下痢、食あたり、水あたり、吐き下し、くだり腹、消化不良による下痢、むし歯痛。
同社は、用法用量通りの服用、様子を見て医療機関での受診を勧める。