大人気スマホアプリ『ウマ娘 プリティーダービー』が、かねてより告知されていた“韓国語版”のリリースを開始。しかしそれに伴って、日本のネットユーザーから目を覆うようなヘイト発言が巻き起こってしまったようだ。

自称「普通の日本人」による批判の嵐

「ウマ娘」の公式ツイッターは6月20日、韓国語版の配信開始を告知。韓国でのパブリッシャーがカカオゲームズとなることを明かし、世界中のプレイヤーたちに向けて《各国のトレーナーの皆さま、これからもどうぞよろしくお願いします!》と挨拶している。

「ウマ娘」が日本から世界に羽ばたく、祝福すべき門出の日。しかし一部のユーザーは、なぜか韓国語版のリリースを許せなかったようだ。公式ツイッターへのリプライでは、《なんか、「ウマ娘もウチが起源だ!」とかほざき出しそうで心配》《多分ルール守らなくて、馬主や牧場に迷惑かける輩が増えるんだろな。荒れるかサービス終了か…》《嫌な予感しかしない》《この国にリリースしても大丈夫かな。せっかくウマ娘という素晴らしいモノをこの国に滅茶苦茶にされそうな予感》《絶対ガイドライン違反とパクリと難癖が横行するだけだからやめた方がいいですよ》といった差別的な発言が相次いでしまった。

ちなみにそんな反応はどこ吹く風、韓国では「ウマ娘」が温かく受け入れられているようで、事前登録が始まって約10日で登録者100万人を突破。リリース直後には、App Storeの無料ゲームランキングで1位をとったことが報じられている。

『ウマ娘』を巻き込んできた“愛国心”

もちろん今回のヘイト発言は、一部ネットユーザーによる暴走と言えるだろう。しかし「ウマ娘」に関しては、過去にも同じような騒動が起こっていた。

騒動の中心となったのは、人気ウマ娘・ダイワスカーレットの原案を担当したイラストレーター・MEL氏。昨年5月ごろ、ツイッターのサブアカウントで、アプリゲーム『ブルーアーカイブ -Blue Archive-』を批判する投稿を行ったところ、炎上に発展。過去のツイートが掘り起こされ、中国や韓国絡みのヘイトめいた発言が問題視された。

しかも数奇なことに、実在する競走馬・ダイワスカーレットの馬主は韓国籍の人物。いろいろとお粗末な事態に、ネット上で《公式絵師がヘイト発言は駄目だと思う》《絵師がこんなことしてたら終わり》などと呆れられていた。

日本が誇る「ウマ娘」が世界に羽ばたくなか、ヘイト発言に足を引っ張られては目も当てられない。むしろ“愛国”とは真逆の行動になってしまうので、気をつけてほしいところだ。

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