>>125

NO MUSIC NO NAME[sage]

サウンドや作品では洋楽レベルを築いてたのは佐野以前にいたんだよ
矢野顕子にしろ山下達郎にしろ海外録音とか輸入も込みでさ


佐野元春の場合は何が新しかったかという点は
日本語のリズムの取り方や乗せ方=譜割の新しさだな

日本語はアイウエオの母音に支配されてて
それまでの人は1音譜に1母音っていうのが割と常でさ

それを早まわし的に表現したのがサザン桑田の勝手にシンドバットや気分次第で責めないでとか

続いて佐野元春の場合は、1音譜に英語譜面みたく言葉の一節まるごと入れるとか、
つまりは1音譜に複数の母音が入ってしまうという乱暴な手法
よって発音は母音をややアクセントでもって崩すという方法で
ロックサウンドに日本語を乗せたんだな
だから初期は聞き取りにくいとか英語っぽいとかよく言われてたわけなんだけど

大滝詠一がそのソロ初期で実験的にトライしてた手法ではあるんだけどね

でもまあ佐野元春が広めたその日本語乗せの手法も
特にNYから帰国後のカフェボヘミア以降はさっぱりと捨てた感があったね