<マリナーズ1-4エンゼルス>◇16日(日本時間17日)◇Tモバイルパーク

 エンゼルス大谷翔平投手(27)が「3番投手」のリアル二刀流で出場。6回3安打無失点2四球6奪三振と好投し、今季5勝目(4敗)を挙げた。

立ち上がりの初回、細かい制球が定まらず、2死二、三塁のピンチを迎えたが、後続を仕留め、無失点でスタートした。その後は、速球を見せ球にスライダー主体の投球で、マリナーズ打線に連打を許さず、6回まで0を並べて救援陣にバトンを託した。

 序盤2回までで43球。それでも、最終的には6回93球でまとめた。試合後は、「なるべく球数減らしていきたかったですけど、序盤ちょっと多かったのでその割にはしっかり投げられたかなと思います」と淡々と振り返った。

 打撃では、第2打席に中前打、第3打席に左前打を放つなど、今季18回目のマルチ安打で、19年の自己最長記録に並ぶ11試合連続安打をマークした。

 好調を継続できていることについて、「見え方がいいので、それが一番いいかなと思います。たまたま出ているヒットでなくしっかり打っているヒットなので、そこはいいかなと思います」と自己分析した。

 前夜のナイター後に移動したチームは、午前4時ごろにシアトルへ到着。通常、移動日の先発投手はチーム本隊から離れて「先乗り」することが多いが、DHで出場した大谷はチームと一緒に深夜移動した。それでも、試合前のフィル・ネビン監督代行(51)は「彼は飛行機の中でも寝ていたし、だれよりも時間の使い方がうまい。彼のことはまったく心配していないよ」と、大谷の体調管理に全幅の信頼を寄せていた。

 前回登板の4日は、球団ワーストの14連敗を終結させ、この日は3連敗で食い止めた。個人成績ばかりが注目されがちだが、チームの勝利を最優先させる大谷らしい、気合十分の「二刀流」だった。

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