ドイツ代表がまたしても引き分け

「我々はミスが多すぎた」

 試合後にハンス=ディーター・フリック監督がそう語ったように、この日のドイツ代表は各所で不用意なパスミスを連発。やりたいことがほとんど出来ず、またしても勝利を逃してしまった。

 立ち上がりからボールを保持したのはドイツ代表だったが、6分にCBからのロングパスで簡単に左WBダヴィド・ラウムの裏を取られると、クロスを上げられて相手FWにヘディングシュートを打たれる。これはマヌエル・ノイアーが防いだが、弾いたボールを拾われて失点してしまう。

 開始わずか6分で1点を追いかける展開となったドイツ代表は、すぐに反撃に出る。9分、ハーフウェーライン付近でニコ・シュロッターベックがボールを持つと、相手DFの裏を狙ったヨナス・ホフマンへロングパスを送る。このパスをカットしようとGKが飛び出してきていたが、ホフマンがワンタッチでかわし、無人のゴールに決めて同点に追い付いた。

 72分には、再び相手DFの裏に抜け出したホフマンが1対1の決定機を迎えたが、同選手はシュートではなく並走していたティモ・ヴェルナーへのパスを選択。確実に点を取りに行ったが、これを相手DFにクリアされてしまい、絶好のチャンスを逃してしまった。

 その後、ドイツ代表は78分にトーマス・ミュラー、さらに85分にカリム・アデイェミを投入。何とかあと1点をもぎ取りに行ったが、ハンガリーの守備を崩すことは出来ず、試合は1-1の引き分けに終わった。

 この試合でドイツ代表が相手を上回っていたのは、ボール保持率のみ。データサイト『SofaScore』によると、シュート本数はハンガリー代表の11本に対して6本、ビッグチャンス数は4回に対して1回と、相手の戦術にまんまと嵌められてしまった。

 では、一体なぜドイツ代表はここまで苦戦を強いられたのだろうか。


https://news.yahoo.co.jp/articles/e2211c2f6152cb47ebf2f45238a9591721d67c00