鹿島アントラーズのクラブアドバイザーを務めるジーコ氏が2日、訪問先のウディネでイタリアメディア『スカイスポーツ』のインタビューに応じて語った。

1980年代にウディネーゼでプレーした経験を持つジーコ氏は、5年ぶりに古巣の拠点であるウディネを訪問。「みんなから愛されている場所に戻るのはいつでも素敵なことだ」などと述べ、旧友たちとの再会を喜んだ。またロベルト・マンチーニ率いるイタリア代表についても言及。2022年カタール・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフで北マケドニアに敗れ、2大会連続で出場権を逃したことに見解を示した。

「これが当たり前の状況になってはならない。イタリアはブラジルやドイツと同様に、W杯での優勝回数が多いチームだ。おそらくW杯よりも難しいはずのEURO(ユーロ)で優勝し、その数カ月後にW杯予選で敗退してしまうなんてね。二度と起こらないように注意を払うべきだろう。イタリアのカルチョは、W杯復帰を目指す上でも、あらゆる点で改善していかなければならない」

ジーコ氏は、イタリアがスイスや北アイルランド、ブルガリアやリトアニアと同居した欧州予選グループCに注目。最終節でスイスにグループ首位の座を明け渡したマンチーニのチームの気の緩みを指摘した。

「欧州予選の終盤は、あまり試合を重要視していなかったのではないだろうか。もしくはおそらく、すでに出場権を獲得したつもりになっていたのかもしれない。それからPOへ回るとなると、プレッシャーはより大きくなる。イタリアはそんな事態を予想しておらず、またしてもチャンスを逃した」

かつてブラジル代表の背番号10番を身にまとったジーコ氏。最後に、現時点における世界最強の10番を問われると、母国ブラジルを代表するネイマールではなく、アルゼンチン代表の「(リオネル)メッシだよ」と答えた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/056df4e706db1cacdb00e9998965224d51571d2e