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スポーツ報知
西岡良仁ウィンブルドンのポイントなし決定に「はぁ?と思った」理由は少数派の扱い

◆テニス 全仏オープン第2日▽男子シングルス1回戦  ノバク・ジョコビッチ3(6―3、6―1、6―0)0西岡良仁(23日・パリ)

 世界ランキング99位の西岡良仁(ミキハウス)は、同1位ノバク・ジョコビッチ(セルビア)にストレート負けを喫した。試合後の会見で、世界ランキングのポイントが付与されないことが決まったウィンブルドン選手権(6月27日開幕・ロンドン)について「お母さんが来たいと言うので出ます。あわよくば、もう一回ジョコビッチと対戦して、センターコートでやりたい」と、笑いを交えて出場する意向を明らかにした。

 ウクライナ侵攻を理由にウィンブルドン主催者側がロシア、ベラルーシ選手の出場を認めないことを4月に決定。それに対し、男女のツアー統括団体、国際テニス連盟は5月20日夜にそれぞれ声明を出し、世界ランキングのポイントを付与しないことを表明した。出場するかどうかや各決定について、選手の間でも大きな議論になっている。開幕まで約1か月となっても賞金額が発表されていないことも憶測を呼んでいる。

 西岡は以前、男子ツアーの統括団体ATPにアジア人選手への待遇向上を求めた際に「少数派のことは考えられない」といった趣旨の返答をされたことがあるという。自身の経験を踏まえて「今回(出場できない選手)は少数派じゃないの? アジア人にはそう言うのに、という点で、はぁ? と思った」と、一貫性のないATPの態度に疑問を呈した。

 前年大会で獲得したポイントが失効になり、新たに加算されるポイントがない。「僕も45点を失うのはデカい。それが消えたら(ランキングは)落ちる。全員消えるからいいでしょ、という話でみんな平等にしているようでアンフェア」と指摘。昨年8強のフチョビッチ(ハンガリー)がSNSで「60位から130位に落ちるだろう」と怒りをぶつけたことに理解を示していた。

報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/87d8fe08447a3a17cdcf406aad9b9c6be29ed7ee