匿名の落書きにはこんなものもある
二条河原の落書(にじょうがわらのらくしょ)とは、建武の新政で官僚として活躍した人物(太田時連?)が記録した『建武年間記(建武記)』に収録されている文である。88節に渡り、建武の新政当時の混沌とした世相を風刺した七五調の文書。専門家の間でも最高傑作と評価される落書の一つである。建武政権への批判を中心に、連歌・田楽・茶寄合・禅宗・律宗なども含め、当時生まれつつあった混沌とした風習・文化を風刺したものである。建武元年(1334年)8月成立(建武2年成立を主張する研究者もいる)。