現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏(68)が11日、YouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新し、現役時代に関わった7人の監督と、自身の監督時代での考えの違いを語った。

 現役時代にロッテ、中日、巨人、日本ハムと4球団を渡り歩き、その間にロッテで山内一弘氏、山本一義氏、稲尾和久氏、中日で星野仙一氏、高木守道氏、巨人で長嶋茂雄氏、日本ハムで上田利治氏と7人の監督の下でプレーした落合氏。その中でも「やっぱり稲尾さんじゃないのかな。野球を自由にやらせてくれたしね」と感謝した。

 それぞれの監督について「人それぞれ役割分担っていうのはあってね、山内さんにはバッティングのこと教わった。それが理解するまでには5年くらいかかってるけどね。山本一義さんは熱い人だったけどね。星野さんは、あの通りの人だよ。で、高木さんはムッツリであまりものを喋らない」と振り返った。

 また「上田さんはあの通りの人でね。中指を立てて喋る人だったよ。『実はこうなんだよ!あぁなんだよ!』って」と懐かしんだ。そして「野球教わったのは山内さんと稲尾さんからだけだと思う。後はほかの監督からは野球教わったっていうことはないと思う」と語った。

 山内、稲尾両監督から学んだことを、監督時代に「まねはしなかった」と“オレ流采配”を貫き「勝つことに執念を燃やしていた」と振り返る。「だから、そうやって考えれば、みなさん諦めが早かったね。最後まで優勝決まるまで勝ちにこだわったっていう監督は、そうは見えなかった。そこが一番違うところじゃないのかな」と自身の監督時代との違いを口にした。
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